これが、ミノキシジルがガイドラインで推奨されていない理由なのです。


ミノキシジル内服薬は、外用薬と同様に血行を促進する効果がある治療薬です。頭皮の血行を改善したり細胞代謝を促したりする作用により、発毛効果が期待できます。
ガイドラインにおいて、推奨度はD(行うべきではない)です。日本人の試験結果が少ない点や、危険性が十分確認されていない点などが評価につながったと考えられます。
しかし、実際のところミノキシジル内服は危険性が低いといえます。詳しくは後述しますが、推奨度がDだからといって過度に不安に感じる必要はありません。


ガイドラインにおけるAGA治療薬の評価について簡単にお伝えしましたが、ミノキシジル内服の推奨度はD(行うべきではない)でした。
しかし、実際にはミノキシジル内服薬の危険性は低いといえます。発毛効果も高く、医師の処方であれば安全性があるため、当院では主力商品として提供しております。

ミノキシジル内服薬の危険性が低い根拠として、約2万人の日本人患者を対象とした「Androgenetic Alopecia Treatment in Asian Men(アジア人男性の男性型脱毛症の治療)」をご紹介します。
こちらの論文では、AGA患者に対して行った併用療法の方法や結果がまとめられています。併用療法の中でもミノキシジル内服薬による副作用は腫れ42人(0.22%)、めまい28人(0.15%)と軽度な症状で、発現率も低いという結果でした。また、これらの症状は自然に治ったうえ、治療に関連する有害事象は認められなかったそうです。

日本の円形脱毛症のガイドラインではミノキシジルは推奨されていません。

AGA治療のガイドラインでは、植毛の推奨度がB評価(行うよう勧める)で記されています。具体的には、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジル外用で十分な効果が得られない場合に植毛を行ってもいいという内容です。

ミノキシジル内服薬がガイドラインでDという評価となっているのは、日本人の試験結果が少なかったり、使い方がまだ制定されていなかったりするからだと考えられます。ただ、ご紹介した論文の結果からも、ミノキシジル内服薬は安全性が高いAGA治療薬だといえるでしょう。
当院ではミノキシジルの内服に関する膨大な数の治療実績と臨床データがあり、開院当初から自信をもって処方しております。また、無駄な高容量処方を積極的に行わないように指導しておりますので、ご安心ください。

AGAの治療ガイドラインでは、ミノキシジルの外用は行うことを強く推奨されている治療ですが、ミノキシジルの内服は行わないよう勧められている治療なのでお気をつけください。

より効果を実感されたい方は、フィナステリドやデュタステリドなどの飲み薬で脱毛を抑制し、発毛効果が期待できるミノキシジルの塗り薬の併用をおすすめします。

AGA治療の効果・安全性が確認されている薬剤ではありますが、性欲減退や勃起不全といった性機能不全の症状、肝機能異常といった副作用が生じる可能性があるため、医師の診察後の処方となります。
また、前立腺特異抗原(PSA)の数値を低下させることが知られておりAGA治療中の方は数値を正しく解釈する必要があるため注意が必要です。


ザガーロ(男性型脱毛症薬)*男性型脱毛症診療ガイドライン 推奨度A

ミノキシジルは、もともと高血圧治療薬として開発された成分です。そのため、高血圧の方・血圧が低めの方・心臓や腎臓に障害のある方は、あらかじめご相談ください。
また、むくみの副作用があらわれるおそれがあるため、むくみのある人も診察時にご相談ください。
なお、近親者に壮年性脱毛症の方がいない方・甲状腺機能障害の診断を受けている方については、壮年性脱毛症以外の理由で脱毛が進んでいる可能性があります。その場合は別の治療をおすすめすることもありますので、ご承知ください。

AGA治療における男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインとは

ミノキシジルの内服薬は国内で承認されていません。男性型脱毛症に対する治療薬として認可している国もありません。また、ミノキシジルを内服した場合、副作用として全身の多毛や重大な心血管系障害(胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全など)が生じるおそれも指摘されています。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも、ミノキシジルの内服は有効性・危険性が十分に検証されていないため、使用するべきではないとされています。
そのため、通販サイトなどでミノキシジルの錠剤を購入し、服用することはおすすめできません。

AGA診療ガイドラインではミノキシジル内服薬は推奨されていない

自毛植毛術とは、自分の髪を薄毛の部分に移植するという方法です。健康な毛髪を皮膚組織ごと移植するため定着しやすく、拒否反応もありません。
ガイドラインでは推奨度B(行うよう勧める)です。フィナステリドなどのAGA治療薬による効果が十分ではないケースや、他に改善の方法がないケースにおいて、十分な経験と技術のある医師が施術する場合に限り勧めると述べられています。

ガイドラインにもとづいた男性型脱毛症の治療 (臨床皮膚科 65巻5号)

ガイドラインの影響力はかなり大きく、普通の皮膚科でミノキシジルの内服薬が処方されていないのもこの影響です。

AGAガイドライン ミノキシジル 引用:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

カルプロニウム塩化物外用は、円形脱毛症やひこう性脱毛症、白斑などの治療に用いられるお薬です。

[PDF] 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

発毛をサポートする成長因子や、毛根の幹細胞などを頭皮に届ける治療法です。有効成分の詳しい種類や方法はクリニックによって異なります。
ガイドラインの推奨度はC2(行わないほうがよい)です。論文が少なかったり、効果や副作用がはっきりしていなかったりするため、このような評価につながっていると考えられます。

今回、AGA(男性型脱毛症))の治療法と、特に効果が高い「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル ..

ミノキシジルは、血行を促進する効果のある成分です。髪の毛の成長に必要な酸素や栄養を届けることで、発毛を促します。また、成長因子というタンパク質を増加させ、細胞代謝を促進する作用もあります。
ガイドラインでは推奨度がA(行うよう強く勧める)で、FAGA(女性型脱毛症)に対しても同じ評価です。ただし、ミノキシジル内服と比べると効果は弱めです。

当院のAGA(男性型脱毛症)治療は安全性と効果の両立を目指します

ミノキシジルを使い始めてしばらくすると、一時的に抜け毛が増えることがあります。これは「初期脱毛」と呼ばれる症状です。ミノキシジルによる初期脱毛は、頭皮に残っていた古い毛が新しい毛に押し出されて抜け落ちるために起きると考えられています。
ミノキシジルの初期脱毛は、治療開始から1~2ヵ月の間によく見られます。抜け毛が増えても症状が急に進行したわけではないため、心配はありません。
なお、初期脱毛は育毛剤や発毛剤を使用してもおさえられません。また、初期脱毛がほとんどあらわれない人もいます。初期脱毛の有無と治療効果は相関しませんので、あまり気にしなくても大丈夫です。

男性だけでなく、女性も利用できる点もメリットです。 参照:日本皮膚科学会ガイドライン

されており、。ただし、その一方で、心血管系への影響や他の副作用についても慎重に検討されており、安全性の確保が重要な課題となっています。これにより、ミノキシジルの使用に対する新たなガイドラインや規制が導入される可能性があります。

ミノキシジル外用剤の男性型脱毛症に対する臨床的有用性を検討する ..

デュタステリドはザガーロの主成分で、フィナステリドと同様に男性ホルモンの悪玉化を防ぐ作用があります。ヘアサイクルを整えることで、抜け毛・薄毛の進行を抑えます。
フィナステリドと比べると効果が高い分、副作用のリスクも高い傾向にあります。
ガイドラインでは、デュタステリドの推奨度はA(行うよう強く勧める)です。フィナステリドと同じく、当院でも効果があると判断して処方しております。

また、Tanakaらの研究でも、1年間ミノキシジル1mgを服用した女性において安全性が確認。 ミノキシジルの中止と再開のガイドライン

人工毛植毛術とは、合成繊維で作られた毛を頭皮に植え込むという方法です。自身の髪と比べて違和感のないように作成し、仕上げます。好きな本数で対応できますが、炎症を起こしたり抜けやすかったりするデメリットがあり、米国のFADでは人口毛の使用を事実上禁じています。
ガイドラインでの評価はD(行うべきではない)です。拒絶反応のリスクがあり、長期的な効果も期待できないため、別の治療法を検討することをおすすめします。

AGA治療薬 | AGA診療ガイドラインから推奨度別に治療薬を解説

AGA治療は主に、日本皮膚科学会が作成・改訂をしている診療ガイドラインに沿って行われます。治療法や治療薬の効果、推奨度などが記載されており、一般にも公開中のため、誰でも閲覧が可能です。AGA治療への理解を深めるために、ガイドラインのどこをどのように見ればよいか解説します。