ドル円予想 | 植田日銀総裁の講演待ち | 今日のアナリストレポート


今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が110.00円、最安値が90.00円となり、高値の平均値は102.53円、安値の平均値は98.37円であった。高値の中央値は102.00円、安値の中央値は99.00円だった。前月調査時(最終日)と比べ実勢レートは2円程度切り下がったのに対して、安値の予想中央値が1円程度、豪ドル高・円安方向にシフトした。


調査期間前後の豪ドル/円相場は、99円台へ下落した。トランプ次期米大統領が中国からの輸入品に追加関税を課すとSNSで表明したことで米中貿易摩擦への警戒感が高まった。中国と交易関係の深い豪州にも影響が及ぶ可能性があるとして豪ドル売りで反応。こうしたことから豪ドル高・円安と見る向きが減少したものと思われる。

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、29.6%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は30.4%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は▼0.8%ポイントとなり、前月の△10.2%ポイントから弱気を示すマイナスに転じた。

【日経】円ドル相場・人民元相場など為替の最新ニュース、債券市場の最新動向をお届けします。

調査期間前後のポンド/円相場は、194円台から190円台へ4円程度下落した。米国のトランプ次期大統領が中国・メキシコ・カナダに関税を課す方針を示したことから世界的な貿易摩擦を巡る懸念が高まったほか、ウクライナ情勢が悪化する中で欧州経済の先行きに不透明感が広がった。そうした中で、英ポンド弱気・円強気の見通しに傾く個人投資家が増えたと考えられる。

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、28.9%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は23.7%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△5.2%ポイントとなり、前月の△18.4%ポイントからプラス幅が縮小した。

今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が205.00円、最安値が180.00円となり、高値の平均値は198.25円、安値の平均値は191.28円であった。高値の中央値は199.00円、安値の中央値は192.00円だった。前月調査(最終日)から実勢レートが4円程度切り下がったのに対して高値・安値の予想中央値は前回から2円程度、英ポンド高・円安方向へシフトした。

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が54.6%で最も多かった。次いで「円」が23.5%、以下「トルコリラ(8.8%)」、「豪ドル(3.2%)」、「メキシコペソ(2.6%)」、「ユーロ(1.8%)」、「英ポンド(1.4%)」と続いた。


米ドル/円(USDJPY)のチャート、相場の状況と今後の見通し

「米ドル」は2カ月連続で首位。回答割合は前回の50.6%から小幅に上昇した。他方、2位の「円」は前回の23.4%からほぼ横ばいであった。個人投資家の米ドル選好の姿勢に変化は見られない。

「ドル円相場」予測のカギになる16.5年ルール 大局的な視点で見た場合

問5とは反対に、今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」と答えた割合が38.2%と最も多かった。次いで「ユーロ」が20.7%、さらに「米ドル(20.0%)」、「メキシコペソ(6.5%)」、「中国人民元(5.1%)」、「トルコリラ(3.0%)」、「英ポンド(2.8%)」、と続いた。

日米ともに金融政策予想を修正ドル円年末予想を146円に下方修正

調査期間前後のユーロ/円相場は、一時160円を割り込む展開。欧州経済失速への懸念などから12月欧州中銀(ECB)理事会での50bp(0.50%ポイント)利下げ観測が浮上。また、ウクライナ情勢の深刻化などもユーロの重しとなった。そうした中、個人投資家の間では円高・ユーロ安予想が引き続き優勢だった。

12月17日(火)当面のドル円相場見通し【注目!投資ストラテジー】

「円」は首位を維持したが、前回2位だった「米ドル」が3位へ順位を下げた。代わって2位に浮上したのが「ユーロ」で、回答割合も前回の12.4%から上昇した。

【NHK】先月初めは1ドル=161円台だった円相場。これが1か月近くで10円余り円高ドル安が進み、一時1ドル=148円台に(8月1…

「ユーロ」と回答した理由を自由記述形式で尋ねたところ、「ウクライナ戦争のリスクが拡大」、「ウクライナ情勢の悪化」、「トランプ米政権によるウクライナ情勢の不安定化」など、ウクライナとロシアの戦争を念頭に地政学リスクを挙げる声が多かった。また、「ドイツやフランスなどの景気悪化」や「ECBの利下げ」などを理由に挙げる向きも少なくなかった。

レバレッジドファンドはドル円相場に対し強気に転じ、今後数カ月で最大5%の上昇を見越したポジションの設定を急いでいる。

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、28.1%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は36.1%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は▼8.0%ポイントとなり、前月の▼3.3%ポイントからマイナス幅がやや拡大した。

2.今後3~5年程度の短期金利・物価・為替の見通し、望ましい水準

今回の特別質問として「12月末のドル/円相場の水準をどう予想しますか。次のうちから選んでお答えください」と尋ねたところ、「157~159円台」が33.2%で最も多かった。次いで「154~156円台」が27.4%、「151~153円台」が15.4%、「150円台以下」が14.0%、「160円以上」が10.0%の順になった。

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

米ドル/円相場は一昨年、昨年と2年続けて11月後半から12月末にかけて下落しているが、今年については上昇するとの予想が優勢だ。なお、調査期間中の米ドル/円相場は概ね153~154円台で推移していた。ただし、調査期間終了直後から急速に米ドル安・円高が進み、11月27日には150円台半ばまで下落する場面もあった。個人投資家の予想に反して3年連続で年末にかけて米ドル安・円高が進むことになるのか、今後の動きが注目されよう。

なぜ円安? どうなるドル/円、今夜のFOMCのポイントはここ!

今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が161.20円、最安値が140.00円となり、高値の平均値は157.21円、安値の平均値は150.67円であった。高値の中央値は157.00円、安値の中央値は152.00円だった。実勢レートが前回調査時(最終日)から2.0円程度切り下がったのに対して高値・安値の予想中央値は5~6円程度、米ドル高・円安方向にシフトした。

ドル円 クリスマスで動きが出にくい年末相場(週報12月第4週)

今回のもう一つの特別質問として「今回のドル高局面で政府と日銀がドル売り・円買い介入を行うとしたら、どの水準で実施すると考えますか。(ひとつだけ) 」と尋ねたところ、「1ドル=160円台」と答えた割合が33.2%と最も多かった。次いで「介入は実施しない」が15.4%、以下「1ドル=163円台(11.8%)」、「1ドル=159円台(11.6%)」、「1ドル161円台(10.4%)」、「1ドル=162円台(9.3%)」、「1ドル158円台以下(8.4%)」と続いた。

先週のドル円はタカ派のFRB、ハト派の日銀の対比からドル高・円安が進行する一週間となりました。

個人投資家が本格的に介入警戒姿勢を強めるのは、心理的な節目でもある1ドル=160円を超えてからであることが示唆された。なお、2024年の当局によるドル売り・円買い介入は4~5月と7月に行われ、それぞれ160円台と161円台で開始された。個人投資家もこの水準を介入警戒水準として意識しているものと思われる。

【2024年10月21日】米ドル/円 円高リスク再燃は近い?(宮田直彦)

調査期間前後の米ドル/円相場は、一時153円台を割り込んで下落。米国のトランプ次期大統領が26日、中国やカナダ、メキシコへの関税引き上げについて言及したことから世界的な貿易摩擦への警戒感が広がり152.90円台まで下落した。もっとも、多くの個人投資家はそうした動きを米感謝祭前の持ち高調整と見ている模様で、米ドル高・円安の見通しを修正するには至らなかったようだ。

その理由と今後の見通しを解説します!!【為替ウィークリーセミナー】

その理由を自由記述形式でたずねたところ、最も多かった「落ち着いたのを確認してからドル買い・円売り」とした向きからは「トランプ次期大統領の影響でドル高なので押し目になる」、「介入でトレンドは変えられない」などの回答があった。次に多かった「介入に追随してドル売り・円買い」とした向きからは「(これまでの経緯から)5円程度落ちると思われるので追随したい」との声や「最初は介入に追随、止まればドル買い」との声が出ていた。3番目に多かった「当分の間は取引しない」とした向きからは「値動きが激しくなりすぎて手が出せない」などの声が挙がった。それぞれの取引スタイルによって、為替介入への対応も異なるということだろう。