カリフォルニア州北部でM7の地震 リスク回避の円買い ドル円は一時150円割り込む=NY為替速報


日本の保険会社が保険金支払いのために外貨資産を売って円買いをすることを見越して円高に弾みがついたと言う説もあった。国内損保業界の支払推定額は6000億円程度。損保大手3社の手元資金は1兆円近くあったため、海外の資産を売って国内に資金を戻す必要性は低かったようだ。


実際は、低金利の円で資金を調達して高金利の通貨で運用する円キャリートレードがヘッジファンド等で積み上げられており残高が拡大、市場のポジションは円売り・外貨買いに傾いていた。

地震によるリスクオンで投資家はポジションの縮小に動き、株を売るとともに、円キャリートレードをアンワインド(解消)した。そのため、円買い戻し、外貨売りが進行した。

4月の熊本地震、金融政策不変を受けた円高株安が追加下押し要因に

東北大震災でも同じだ。2011年3月11日に発生した東北大震災でも円高が急速に進んだ。3月11日に82円台だった米ドル円レートは、17日には76円台という史上最高値をつけ、阪神・淡路大震災後の1995年4月19日のこれまでの最高値を超えた。

漁業者、放出「反対」崩さず 政府、「理解進展」に期待―原発処理水、首相直談判へ

この時も阪神・淡路大震災後と同じだ。円キャリートレードのポジションがたまっていたところ、投資家のリスク許容度が低下し、株安、円買い戻し、外貨売りで円高に振れた。

2007年に表面化した米国のサブプライム危機、2008年のリーマンショックなどの危機でも株は売られ、円相場は投資家の円売り持ち高の解消で円高に振れるパターンが続いた。


一時142円台に下落 能登地震受け円安水準に:山陽新聞デジタル

2016年も検証してみよう。1月?2月の中国景気後退懸念による元安、原油安のリスクオフ時に株は大きく売られた。ドル円120円台から112円台まで円高が進んだ。6月の英国が国民投票でEU脱退を決めた時(BREXIT)でも円は105円台から98円台の今年最高値まで買われた。 有事の円高は、見事に機能している。

円相場 一時143円台まで値下がり 能登半島地震も背景に | 株価・為替

一方、11月に入り、トランプ氏が次期大統領になることが決定し、減税、インフラ増などのリフレ政策の期待でリスクオンとなり世界株が上げると、日米金利差の拡大から円は大きく売られ、トランプ氏勝利後の一時101円台から12月初旬には114円台まで大きく円安が進んでいる。

円高時代の終焉、円を弱くした3つの現象と6つの出来事=佐々木融氏

一概には言えないが、過去のパターンを見る限り、リスクオフでは円高、リスクオンでは円安と覚えておいた方がいいかもしれない。(ZUU online 編集部)

1ドル=76円25銭 -「東日本大震災」今後の市場への影響は?

トラリピ向きの新通貨ペア「ノックセック」を検証!ZUU online編集部員のリアル運用レポート

カリフォルニア州北部でM7の地震 リスク回避の円買い ドル円は一時150円割り込む=NY為替速報 ..

石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震を受けて、外国為替市場で円の対ドル相場が円安ドル高に振れている。被害の大きさが明らかになるにつれ、今年前半に予想されていた日本銀行のマイナス金利の解除は困難になったとの声も出ている。

17日の米ニューヨーク外国為替市場で円安ドル高が進み、一時、約1カ月半ぶりに1ドル=148円 ..

3日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=151円台半ばで小動き。台湾での大地震や日本株下落でリスク回避の円買いが先行した後、日本銀行の国債買い入れ額の据え置きを受けて円安に振れる場面もあった。週末に発表される雇用統計など米国の重要な経済指標を見極めたいとのムードが強かった。

円安の歴史が始まる 今年の円高局面は“小休止”にすぎない 唐鎌大輔

大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、ドル・円は積極的に動く雰囲気がまったくないと指摘。「上下どちらかにブレークするきっかけは米雇用統計か来週の米消費者物価指数(CPI)ではないか」と述べ、しばらく151円台で膠着(こうちゃく)するとみている。

3 月 17 日早朝の為替市場では、東日本で 11 日に発生した巨大地震と、その後の福島原子

りそなホールディングス市場企画部の石田武為替ストラテジストは、台湾の地震で津波警報が発せられたことが円強含みに影響したと指摘する一方、日銀の国債買い入れ額の据え置きは「ハト派サプライズ」で、円売りで反応したと説明。3日は新年度に入って最初の国債買い入れオペが通知された。3月に大規模緩和策が解除される中、4月から発行額が減少する中期債の買い入れ減額を予想する声も多かった。

ドル円は 152 円手前まで上昇。1 月 1 日に発生した能登半島地震の影響で、日銀が復興支援のため

みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケットエコノミストは「1月のマイナス金利解除を予想してきた海外投資家が結構いるはずだが、この状況では日銀が1月の金融政策決定会合で動くことはほぼ確実にないだろう」と語る。

141円台前半で推移 年初取引、能登半島地震による急変動見られず

24年の円の対ドル相場は円高を予想する声が強かった。米連邦準備制度理事会(FRB)が年前半にも利下げに踏み切るとの見方がある一方で、日銀がマイナス金利を解除するなど異次元緩和の正常化を進め、日米金利差が縮小するとの見方が背景にあった。しかし、唐鎌氏は「1月にマイナス金利解除をできなければ、年前半の解除も怪しくなるだろう」とみる。

と、元日に発生した能登半島地震を受けて日銀金融政策正常化の先 ..

三菱UFJ銀行米州金融市場部の藤田大志調査役(ニューヨーク在勤)は、米長期金利の上昇傾向と介入警戒感に挟まれ、円は「151円台で上下動する状況が続きそうだ」と話していた。

東京円、一時143円86銭 2円以上下落、地震も影響(共同通信)

大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは、植田和男総裁が12月25日に行ったと27日のNHKとのを受けて、1月会合でのマイナス金利解除予想を撤回した。能登半島地震が発生したことにより、1月の解除は「さらに無理になった」と語る。

東京為替見通し=ドル円、令和6年能登半島地震を受けて軟調推移か

為替介入について、りそなHDの石田氏は「先週まで神田真人財務官は日米金利差が縮小していく期待がある中での円安はおかしいと述べていたが、足元では好調な米経済指標によって米金利が上昇しており、この点からは介入は難しくなるかもしれない」との見方を示した。

今回の地震および福島第一原子力発電所で発生している事故により、日本経済への影響が懸念されています。為替

岩下氏は、地震によって生産活動は落ち込むだろうし、政府も復旧対策で補正予算を組む可能性もあると指摘。日銀は4月にはマイナス金利を解除すると予想しているが、「正常化を進める上でハードルが高くなったのは確かだろう」と述べた。