ドル指数と呼ばれ、農産物や株価指数など幅広いデリバティブ(金融派生商品)を扱う米インターコンチネンタル取引所(ICE)が算出しています。


行き過ぎた円安と言われるなかで、介入と思われる為替動向の急転換や2024年8月はじめの米国景気悪化懸念による米ドルの急転落など、為替レートの変動が激しさを増している。だからこそ、ドルインデックスでその背景を知ることは今後の為替レートの予測に役立つだろう


米ドル指数とは、日本円やユーロなど複数の主要通貨に対する米ドルの「強さ」を示した指数のことです。「1ドル=130円」といった為替レートとは別の数値で、米ドルが他の法定通貨に対してどのくらい強いのか、また弱いのかを数値化しています。

ただし、傾向として米ドルのトレンドを分析するのであれば、どの米ドル指数でも問題ないとの見方が強いです。

ドルインデックス(Doller Index) とは? 意味・読み方・使い方

また、ドルインデックスが横ばいにも関わらず、ドル円為替レートが大きく変動するパターンも想定できる。このように、ドル円為替レートを見ると同時に、ドルインデックスも確認すれば、このドル高円安の背景をうかがうことができ、「ドル高が主因なのか」それとも「円安が主因なのか」を判断しやすくなる。

今回の記事では、米ドルに関連した指数である「ドルインデックス(米ドル指数)」について解説。今年は有識者から、米ドル指数と仮想通貨は逆相関関係にあるとの見方が上がりました。逆相関関係とは、例えば米ドル指数が高くなると、仮想通貨相場は下落するという意味です。

なお、ドルインデックスは基本的に米ドル円との相関関係があるが、時間帯によっても相関関係の強弱が変わることには注意したい。一般的に、米ドルの取引が活発になるニューヨーク時間に相関関係が強くなりやすいと言われている。これは、ニューヨーク時間では日本円の価値があまり変わらず、通貨の価値の変動が米ドル中心になりやすいからだ。

2022年9~10月ごろからの下落は、FRBの利上げペースが減速するだろうという見方が強まったからだと考えられる。


ドルインデックスと様々な指数、為替、個別株との相関を算出しています。日経平均が上昇したときに一緒に上昇している個別株がなにかわかります。

上記は全期間のチャートで、かなり上下に振れてきたことを示していますが、どの時期も経済的な背景があります。本記事では、直近で高水準にあった今年10月ごろの背景をご説明します。

ドルインデックス先物とは何ですか?ICE DOLLAR インデックス先物の標準契約 ..

本記事執筆時点の数値は「104.584」で、これまでの推移は画像の通りです。現在は、2022年10月を境に下落傾向にあり、米ドルは6通貨に対して弱くなってきていることを示しています。

ドル指数は、アメリカドルの相対的な価値を示す指標です。主要な通貨との比較によって算出され、アメリカドルの強さや弱さを示します。

USDXは先物取引が行われていることに加えて、約15秒ごとにリアルタイムで算出されていることから、投資家が最も利用しているとみられます。日経通貨インデックスや、FRBやBISの米ドル指数は、1日1回しか発表されません。

ドルインデックスで、3月以降ドル高が加速している事が確認できる。 ..

為替変動により損益を見込む外貨投資では、2国間の為替レートだけでなくドルインデックスを参考にするのが有効だ。ただし構成通貨の割合と動向を頭に入れて、ドルインデックスを見ることも大切だ。

ドル指数が示す「ドル1強」時代 資産を守る方法を投資のプロが解説

また投資においては、一つの情報だけに頼るのではなく他のドルインデックスもあわせて確認することも必要だろう。

※GICS(世界産業分類基準)セクター分類。 ※除く、リーマンショック時になかった不動産。 ⽶ドルベース

しかしドル円の変動に起因する投資損益においては、あくまで購入する時点と売却する時点の差によるため、投資家ごとに基準値が異なる。ニュースなどの情報を参考にする際には「前日と比べて」「この1年間で」「○○の時点と比べて」という基準もあわせて確認することが大切だ。

[動画で解説] ドルインデックス(ドル指数)とはー見方と特徴ー

ちなみに、一般的に「ドル安・円高」「ドル高・円安」などと言われるが、いつの時点をもってドル安またはドル高というかについても理解しておこう。ドルインデックスは、スタート時の100を基準値としており、100から上昇 (ドル高) 、下降 (ドル安) というラインがある。

ブルームバーグ通貨指数 | Bloomberg Professional Services | Japan

同社の米ドル指数は「U.S. Dollar Index(USDX)」という名称。この名称は商標登録されています。現在は、ICE Futures U.S.がUSDXを算出していますが、もともとは1973年に米国の中央銀行(FED)がこの指数を作りました。

【新興国通貨】円安進行でドル円156円台、トルコリラ円の上昇をけん引、目先の見通し

なお、上述した資料には、日経電子版の「経済指標ダッシュボード」メニューから無料で日本円、米ドル、ユーロの最近5年分の月次データを参照することができると書かれていますが、本記事執筆時点では有料サービスになっているようです。

DOLLAR INDEX SPOT (DXY) スポットレート

「変動の主因が通貨ペアのどちらにあるのか」を判断することにより、為替レートの予測に役立ち、大きく的を外さないことが挙げられる。例えば、このドル高円安の主因が円安だったとしよう。しかし、ドルインデックスをしっかり確認しないと「何かのニュースで積極的にドルが買われたのではないか」と誤った認識をしてしまうかもしれない (この場合、確かにドルは買われたが「積極的に」買われたわけではない。あくまで円を手放した資金の受け皿となった結果である) 。

ドル指数は小幅の振幅、ややドル高の水準に落ち着く=ロンドン為替

1つ目の世界経済に与えるインパクトであるが、世界通貨のなかでも米ドルは貿易や石油、金融などあらゆる取引において最も取引量が多い。そのため、米ドルの価値の変動は単に米国経済だけでなく世界経済の動向や他の通貨へも大きな影響を与えることになる。また、外貨建て商品への投資に必要不可欠な為替レート予測をするうえでその背景を知ることが重要なのは前述したとおりである。

その典型的事例がEVシフトと称する技術の後退・雇用減に伴う社会経済の混乱と低迷による社会不安の増大。。。 ..

2022年4月4日版の最新資料によれば、現在は25通貨について、2015年を「100」として価値を算出。基準にする年は一定期間ごとに見直しています。例えば、現在「105」という数値であれば、2015年よりも米ドルが強いということを表しており、数値の推移を見れば、米ドルの動向をつかむことが可能です。

ドル指数もパニックの修正進む 下落基調は不変(FXストラテジー)

この時のUSDXは、2002年以来、約20年ぶりの高水準まで上昇していました。為替レートについて、円安ドル高が大きく進んでいたことは、ニュースで報じられていた通りです。

この日発表された米個人消費支出(PCE)価格指数は前月比で伸びが鈍化した。それでもドルは週間では3週連続で上昇する勢いにある。 ..

日経新聞が算出している指標は、正確には「日経通貨インデックス」という名称です。各国の法定通貨の総合的な価値を表した指標で、その中の1つとして米ドルの強さも指数化しています。