マイナス金利解除後の円相場の行方は?~マーケット・カルテ4月号


また、アメリカのインフレ率も2022年6月の9.1%から3%台へと低下しました。これには原油価格の下落が影響しており、今後もその効果に期待が寄せられています。


また、国債市場では長期金利が低下(債券価格は上昇)。幅広い年限で買いが優勢となり、長期金利の指標である新発10年債の利回りは、一時前日より0.030%低い0.725まで低下した。

すべての記事は有料会員で!
無料会員に登録いただけますと1ヵ⽉間無料で有料会員向け記事がご覧いただけます。

円は147円台後半に下落、日銀マイナス金利解除織り込み一巡との見方

株式市場では、日銀の発表後に日経平均株価が上昇に転じ、前日より263円16銭(0.66%)高い4万3円60銭で取引を終えた。終値では6日以来、約2週間ぶりに4万円の大台を回復。前日の大幅上昇で利益確定の売りもあったが、円安を受けて自動車など輸出関連株を中心に買い注文が広がった。

まず、2024年が円高になると予想された主な理由は、アメリカの金利低下にありました。

外国為替市場でのドル円相場は円が弱含み、節目の1ドル=150円台をつけた。午後5時時点では前日の同時点と比べ1円14銭円安の1ドル=150円26銭近辺で推移している。米国の利下げペースが緩やかで内外金利差縮小に時間がかかるとの観測も円売りを誘った。

円安が輸出を促進し、安い原油価格が輸入コストを抑制することで、2023年9月に日本の貿易・サービス収支は黒字化しました。この流れは、原発再稼働や外国人観光客の増加によって続き、さらなる国際収支の改善を促すと見られていました。


マイナス金利解除で進む円安 | 藤代 宏一 | 第一生命経済研究所

【筆者紹介】 唐鎌大輔(からかま・だいすけ=みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト) 2004年慶應義塾大学経済学部卒業後、日本貿易振興機構(JETRO)入構、貿易投資白書の執筆などを務める。2006年からは日本経済研究センターへ出向し、日本経済の短期予測などを担当。その後、2007年からは欧州委員会経済金融総局(ベルギー)に出向し、年2回公表されるEU経済見通しの作成などに携わった。2008年10月より、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)。

【マイナス金利解除後、円高は進むのか】130〜145円と読む理由

日本銀行のマイナス金利政策解除を受け、19日の東京金融市場も反応した。金融政策の正常化に踏み出したものの、当面は緩和的な環境が続くとの見方から為替は円安が進行し、株価は続伸した。

ニューヨーク外為市場では、日銀が来週の金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除する可能性があるとの見方から、円が対ドルで上昇した。

米長期金利は14日の時間外取引で4.2%程度まで上昇。12日発表の2月の消費者物価指数()が予想を上回り、14日の小売売上高と生産者物価指数(PPI)が注目されている。19、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で示される金利見通し(ドットチャート)で、昨年12月に示された年内3回の利下げ見通しが修正されるかどうかが焦点になっている。

円高進み147円台に、マイナス金利解除観測 日経平均は4万円割れ

今後はFRB(連邦準備制度理事会)の利下げが待ち構えているため、ある程度は円高を拾うチャンスがあるだろう。しかし、基本的にそうした動きは長期円安局面の小休止と割り切るべきである。マイナス金利解除という貴重な円安抑止のカードを上手く使えなかったことを考慮すれば、年内の140円割れもかなり厳しくなったように思える。

為替は1ドル=149円台、マイナス金利解除でも円安との見方 ..

日銀がマイナス金利解除に至り、米FOMC(連邦公開市場委員会)で3回利下げが完全に織り込まれる状況にあってもドル・円相場は150円台にある。筆者はマイナス金利解除が押し目(円高・ドル安)のチャンスをある程度は作ってくれると期待していたが、事前のリーク合戦で円高材料として消耗され尽くしてしまったことでそのような展開には至らなかった。

FRBのあらゆる手段を講じる方針を受けFF金利先物市場は年内のマイナス金利導入を織り込む。 ..

しかし、米国の金利動向・インフレ率、日銀のマイナス金利解除やイールドカーブ・コントロール(YCC)廃止といった市場予想が当たったにも関わらず、円は横ばいか、さらに弱含みとなりました。なぜでしょうか?

マイナス金利解除は関心外? 円安急進 日本の「景気後退」も要因に

ソニーフィナンシャルグループの森本淳太郎シニアアナリストは、円はショートポジション(売り建て)の買い戻しが進んだ印象で、先週かなり上昇したと指摘。日銀がマイナス金利を解除しても「145円台がいいところで、一段と円高・ドル安が進んでいくためには米金利の低下が必要」との見方を示す。

年末利上げは本気なのか? ~円安対策としてマイナス金利解除に言及

2024年春季労使交渉(春闘)では主要企業の積極的な賃上げ回答が続いている。15日の第1回回答集計の平均賃上げ率が23年第1回の3.8%を大きく上回れば、日銀は18、19日の決定会合でマイナス金利解除に踏み切るとのがある。外為どっとコム総研の神田氏は「賃上げ率が前年を大きく上回ることはすでに想定されており、それに対して市場が反応するかだ」と話す。

マイナス金利解除でも円安株高 焦点の追加利上げ、来年に持ち越しか

外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は、米小売売上高の発表を控えて米長期金利がやや上昇して「円安・ドル高方向に振れてきた」と指摘。日銀のマイナス金利解除に対する円高の反応が限定的になってきていることから「市場は3月解除をかなり織り込み、その先の利上げが見通しづらいのなら円を買い続ける展開にもなりにくい」と述べた。

上下に揺れるドル円 残るマイナス金利解除観測 日銀植田総裁発言余波

米国の長期金利の低下、インフレの緩和、原油価格の下落、日本の貿易収支の改善は、すべて事前に十分予想されていた事象です。したがって、これらはすでに為替レートに反映されていました。仮に予想どおりに進展しても、すでに価格に織り込まれているため、それによって為替レートが変動することはありませんでした。

マイナス金利解除にともない、金利がどんどん上昇中; 債券は計画的な資金 ..

14日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=147円台後半に小幅下落。が来週の金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するとの観測から午前は円買いが先行。ただ、市場では解除の織り込みはある程度一巡したとの見方もあり、米金利上昇を背景にドル買い・円売りがやや優勢になった。

「マイナス金利導入」の為替への影響 ~金融市場の動き(2月号)

だが、筆者はデフレ脱却宣言があるとしても年央以降で、基本的には難しいという立場である。理由は様々挙げられるが、マイナス金利解除とデフレ脱却宣言では意味するところが大きく異なる。今回のマイナス金利解除について、それほど大きな世論の反発がなかったのは恐らく、「円安抑止のためには致し方ない」という思惑もあったと思われるが、政府がデフレ脱却宣言を出せば景況感の明確な好転にお墨付きを与える印象を与えるだろう。

【速報】1ドル=147円台まで円高進む マイナス金利解除の観測強まる

マイナス金利の解除が可能になった背景として、春闘の第1回集計が32年ぶりの高水準となったことで政治的にも容認しやすくなった事情は間違いなくあった。周知の通り、岸田文雄政権は企業への賃上げ要請や、賃上げを促すための税制に余念がない。だからこそ、マイナス金利解除に至った雇用・賃金環境の改善を「政府・与党の政策効果の表れ」と喧伝したいはずであり、その象徴的な一手としてデフレ脱却宣言は有力候補ではあろう。