⇨ リベルサスは胃で吸収されるため、有効性が弱まる可能性がある
その論文によると、プラセボ(偽薬)と比較して、HbA1cはリベルサス3mgで0.79%、7mgで1.24%、14mgで1.60%の改善が認められました。
SGLT2阻害薬でエビデンスがあるのはです。この中で最もエビデンスが強いのがエンパグリフロジンで、次がカナグリフロジン、最後にダパグリフロジンです。
エンパグリフロジンは全死亡まで含めて結果を改善させています。カナグリフロジンも予後を改善しましたが8)、下肢切断が増えました。ダパグリフロジンは有意差はつかず9)、その後のサブ解析という後付け解析で有意差がつきました。
このように薬剤によって結果に差が出たのは、それぞれの試験でどのような患者層に薬を使ったかが異なるからだと推測されています。心血管を起こしたことのある患者だけを入れたエンパグリフロジンの方が、リスクファクターがあるだけの群も含めたダパグリフロジンより成績が良く出たのではと推測されています。
また、体重についてはプラセボと比較してリベルサス3mgでは改善しないものの、7mgで0.9kg、14mgで2.3kgの改善が認められました。()
リベルサスをダイエット目的で服用する場合は保険適用になりません。
このリベルサスは、BMI32前後の肥満を伴う2型糖尿病患者を対象としたPIONEER試験という大規模臨床研究が行われ、プラセボ(偽薬)と比較してHbA1cはリベルサス3mgで0.6%、7mgで0.9%、14mgで1.1%の改善が認められました。
使用において気をつけなければならないことは、この薬は尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎)や外陰部膣カンジダの頻度を2−4倍高くするということです。これは、尿に糖を出すため細菌が育成しやすくなるためです。このような感染症を起こしやすい人は注意が必要です。
他に起こりうる副作用としては、利尿剤などと合わせて内服すると脱水になりやすかったり、一部の報告では骨折のリスクや下肢切断のリスクが上がる可能性があることです(ただし否定するデータもあり確定していません)。
SGLT2阻害薬(当院ではカナグルを採用)は、血液中の糖質を尿中に多量に排出させ、血糖値を下げることでダイエットが期待できる薬です。つまり、糖質をよく摂る人で、血液検査で高血糖が疑われる人に対して非常に有効なダイエット補助薬と言えます。おおよその目安として、カナグル1錠服用することによってご飯一杯分の糖質の摂取を無かったことにすることができます(高血糖が著明でない方では効果が十分に発揮されない可能性があります)。
また、ゆっくりと体重減少効果を発現するため、数か月間、持続治療することが必要です。どうしても糖質摂取量を減らすことが難しい方は、SGLT2阻害剤を利用(併用)するのもご検討ください。
痩せる薬「サクセンダ」はどのくらい痩せることが可能なのか?このページではサクセンダのダイエット効果や使い方、副作用について解説しています。フィットクリニックでもサクセンダの処方を行っております。
リベルサスとは?ダイエット効果・飲み方・副作用・安全性について
肥満治療薬として保険適用になった新薬「ウゴービ」。本薬の副作用や効果、どのようにして痩せるのかについても解説します。
その上で、リベルサスの副作用としては、内服後、嘔吐、吐き気、下痢、胸やけなどの胃腸障害、めまい、味覚異常、消化不良などがあります。
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象 外となります。
リベルサスの効果や副作用は?処方や保険適用の条件・飲み方を解説
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象 外となります。
リベルサス錠3mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
また、「日本人の2型糖尿病患者を対象としたGLP-1製剤の治療成績」に関する臨床試験の結果によると、有意差はなかったものの同じ成分であるオゼンピック(注射薬)とリベルサス(経口薬)の治療効果の比較において、オゼンピックの方でより強い減量効果が認められる傾向が見られました。
ですので、既にリベルサスで治療中の方で、あまり減量効果が得られなかったり、徐々に治療効果が減ってきているといった場合には、オゼンピックへの切り替えを検討されてもいいと思います。
血糖値を下げる作用; 食欲抑制作用; 満腹感の増加作用; 体重減少作用; 血圧とコレステロールの両方を低下させる作用
体格やGLP-1に対する感受性は人によって異なるため調整が難しい場合もあります。内臓脂肪が少ない人はリベルサスの3mgでもしっかりと効いてくれますが、体格が大きい人は7mgでも食欲抑制が乏しいこともあります。その調整がウデの見せどころです!
利尿剤で血圧が下がる? 〜今も昔も変わらぬ第一選択:サイアザイド〜
機序としてはGLP-1受容体作動薬による胆嚢収縮抑制によって胆石形成が促進され、急性胆道系疾患が引き起こされる可能性があるというものです。胆嚢は脂肪の消化・吸収を助ける胆汁を濃縮して貯留しています。胆嚢は元々胆石を形成しやすい背景があります。GLP-1受容体作動薬の作用により、食欲が落ちと考えられるのでしましょう。頻度は不明ですが、胆嚢炎は緊急手術の適応となる重篤な副作用です。
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、私たちの体内で食後に血糖値を下げる役割を担うホルモンです。
前述したように、心血管病を減らすことがわかっており、この効果は血糖低下作用では説明できず、薬剤の特性によるものと考えられます。
例えばエンパグリフロジン(ジャディアンス®︎)という薬は、EMPA-REG OUTCOMEという試験で、心血管病の既往がある7028人の糖尿病患者(70%はメトホルミン内服中)に上乗せすることで全死亡を32%減らし、心血管病による死亡を38%減らし、心不全入院を35%減らしました7)
リベルサスは3㎎、7㎎、14㎎と3種類の錠剤があります。 どのような ..
リベルサスなどのGLP-1受容体作動薬は、体内で生成されるGLP-1とは異なり分解されにくいため、GLP-1受容体をより長く刺激することで食欲抑制効果や血糖降下作用を発揮します。
体重が4Kg減ると血圧10mmHg 下がると覚えてください。それでも下がらない場合は ..
そこで今回は、2型糖尿病治療薬であるリベルサスについてわかりやすく解説し、なぜリベルサスによるダイエットがおすすめできないのかを詳しく説明させていただきます。
オゼンピック・リベルサス(GLP-1受容体作動薬)について · お腹が張る ..
リベルサスは、連日寝起きに1錠内服して頂きますが、オゼンピックは週に1回皮下に注射して頂きますので、摂取方法と治療頻度が異なります。
作用メカニズムとしては、食後の血糖上昇を感知し、血糖値を下げる「インスリン」を作るのを助ける薬です。 ..
リベルサスによって経口薬でGLP-1受容体作動薬の間口が広がったことは良いことなのですが、新たな副作用や注意がなされるようになってきました。それは胆石症・胆嚢炎等のリスクです。
リベルサス錠, ・1日1回7mgを維持用量とし経口投与・1日1回3mgから開始し、4週間 ..
※乳酸アシドーシスの副作用は極めて稀ですが、発生した場合には重症となり得ます。
強い倦怠感、筋肉痛を感じたら、内服を中止してすぐにご相談ください。
【専門医解説】リベルサス 内服GLP1受容体作動薬についてわかりやすく説明します! ..
GLP -1受容体作動薬はその名の通り、GLP-1の分泌を促進します。GLP-1は、血糖が上昇した時のインスリン分泌を促したり、胃が空になるのをゆっくりにしたり、食後のグルカゴンというホルモンを減少させるなど複合的な作用で血糖を下げます。
食欲を抑えて体重を減らしつつ、インスリンの出を良くして血糖値を下げるお薬です。 ..
しかし、当クリニックではダイエット目的でのGLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の使用を推奨していません。特にリベルサスによるダイエットはおすすめできません。