スタジオジブリ ZIPPOコレクション もののけ姫 アシタカ2
なぜ、アシタカはみんなの憧れなのか。1997年当時、映画館で初めて観たときは、圧倒的な映像美と世界観、強いメッセージ性に面食らった。しかし、その後何度かテレビでも触れてきた同作を、今回改めて映画館で観直してみると、アシタカの魅力が際立ってくる。
6月26日より全国372館の映画館でジブリ4作品が上映されている。その中でも、性別問わず絶大な人気を誇るキャラが、『もののけ姫』のアシタカだ。
そういった意味で、ジブリ作品で人気の男子キャラを見渡すと、『ハウルの動く城』の主人公・ハウルは別として、『千と千尋の神隠し』のハク、『天空の城ラピュタ』のパズー、『耳をすませば』の天沢聖司など、ヒロインを見守る、あるいは影響を与える側のキャラが主流だ。その点、アシタカは事情が違う。
アシタカとサン(ジブリ映画「もののけ姫」より)【トロンボーンソロ】
中世・室町期の日本。いまだ人を寄せ付けぬ太古の深い森の中には、人語を解する巨大な山犬や猪などの神獣たちが潜み、聖域を侵す人間たちを襲って、荒ぶる神々として恐れられていた。エミシの末裔のアシタカは、人間への怒りと憎しみによってタタリ神と化した猪神に呪いをかけられ、それを解くために訪れた西の国で、数奇な運命に巻き込まれていく。森を切り開こうとするタタラ製鉄集団とその長エボシ御前、森を守る山犬一族、そして山犬に育てられた人間の少女サン。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知り……。
1997年7月12日(土)公開
上映時間: 約133分
『スタジオジブリコレクション』
スタジオジブリが手掛けた大人気のアニメキャラクターがデザインされたファン待望のジブリシリーズ。キャラクターの雰囲気にマッチしたそれぞれのデザインと加工。喫煙者でなくとも、コレクションして飾りたい逸品です。
もののけ姫から主人公のアシタカのデザインが登場しました!
ケース形状:レギュラー・ケース
加工表面処理:エッチング|真鍮古美加工
その他:(C)Studilo Ghibli
Q:シシ神様は生と死、両方を司ってる神様ですよね。元々、そういう神様が在られるのですか?
A:シシ神についてですが、その姿は宮崎監督が奈良公園で見た鹿が発想のきっかけになっています。1994年秋にスタジオジブリは社員旅行で奈良に行っており、その時に見た印象から生まれました。
ジブリファンには周知のことだが、映画『風の谷のナウシカ』は、正確にはジブリ作品ではない。監督は、制作スタッフにはその後ジブリを支えるやらが名を連ねてはいる。しかし、スタジオジブリの設立は『ナウシカ』の成功を受けてのこと。つまり、スタジオジブリとしてのデビュー作は1986年公開の『』になる。そうしたスタジオジブリ黎明(れいめいき)期に、松田はアスベル役をオファーされた。
「オファーされたのは30年前、僕はまだ高校生で、ちょうどテレビドラマ『家族ゲーム』に出演中で忙しい頃でした。テレビや映画の仕事の延長線として受けた仕事でしたし、特別アニメに興味もなかったので、当時の印象ってあまり残っていないんです。ただ、台本を読んだときには、子どもの頃自分が見ていた漫画映画のイメージからすると、内容が難しいなという印象があって、子どもに受けるのかなと感じていました。でも上映されると、周りの20代半ばの人たちが、オールナイトで見に行った、何度見ても面白い、と盛り上がっていて、高い評価でした」
その後、『風の谷のナウシカ』は、子ども向けの漫画映画ではなく、大人をも巻き込んで、アニメーション映画という一大ムーブメントを作っていく。
天美 > アシタカが旅立つシーンの音楽(もののけ姫)[ジブリ酒]
Q:アシタカがジブリキャラで1番好きなのですが、キャストを松田洋治さんに決めた決め手を教えて欲しいです!
「ジブリ映画のイケメンキャラ」についての調査がアンケートサイトのボイスノートで行われ、『もののけ姫』のアシタカが1位に選ばれた。
『ナウシカ』から13年後、今度は『もののけ姫』の主役アシタカのオファーが松田にくる。スタジオジブリのホームページ内に、制作過程がつぶさにわかる「制作日誌」のコーナーがある。それによれば、松田の起用は公開より1年以上前にいち早く決定していたとある。プロデューサーの鈴木敏夫が、当時舞台で活躍していた松田を見て、推挙したようだ。
「秋頃、念のため声を録(と)らせて欲しいと事務所に要請があった。僕はそのとき、ジブリの新しい作品のオーディションとだけ聞いて、役柄も聞かず出かけました。事務所の人間が、もしかしたらダメということもある、と気を遣ったみたいです。もちろん主役なんてはなから頭にありませんでした」
このとき録った「あの子を解き放て」という声を、宮崎監督も気に入り、松田の起用が確定したようだ。当時ジブリは、『』(89:公開年、以下同)『』(91)『』(92)『』(94)『』(95)と、邦画の配給収入の1位を次々獲得し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。
「僕はアシタカの前に、宮崎監督原作のラジオドラマ『シュナの旅』でも主人公の声を担当しているんです。若い王子シュナが、アシタカ同様、苦難の中を旅する物語で、そういうことも起用の要因だったかもしれません」
新作を待ちわびる多くのファンの期待の中、主役を演じるのはかなりの重責だ。いったい松田はアシタカという役に対して、どのようにアプローチしていったのか?
「僕らが声を入れる前に、ある意味、作品は完成しているわけです。だから、現場で、いかに監督の意図をくみ取れるかにかかってきます。最初はどうしても、演じすぎてしまう、演技過多になる。でも、それは監督の意図するところではない。だったら僕ら俳優ではなく声優を使えばいいわけですから。
だから、あくまで芝居をした結果としての声を望まれていると解釈しました。当時、他の役者さんたちと、もし無尽蔵にお金が使えるとしたら、監督は実際にセットを組んで芝居をさせて、その声を録りたいんじゃないか、と話していたものです。
アシタカという役に関しては、監督があるときインタビューで、もしアシタカが不良少年だったら他に候補がいた、とおっしゃったんです。その言葉はいつも心のどこかにあって、演じる上でのキーワードでした。また、現場で監督に言われた中では、凛(りん)とした感じ、よく背筋が伸びている感じ、という表現が印象深かったです」
マッチングアプリで出会ったアシタカ#マッチングアプリ #アシタカ #もののけ姫 #ジブリ ..
やはり人気のアシタカ。松田洋治さんがアシタカの声に抜擢された理由を尋ねる質問もありました。
ジブリ映画だったことを明かした。 他にも父である木村拓哉が出演して ..
実は、録音初日を迎えた日は、まだ台本が最後まで出来ていなかった。
「もちろん全体のストーリーは知らされてはいました。現場で、直接僕らとやりとりするのは録音監督の若林(和弘)さんですが、宮崎監督も上のブースに同席されていました。それで、なかなか俳優陣に意図が伝わらないと駆け下りてきて、指導する。
ある日、村の娘、カヤの声を録っているときに、しっくりしなかったのか、宮崎さんが下りてきたことがありました。カヤは、アシタカのことを“兄様(あにさま)”と呼びます。でもそれは、血のつながった兄という意味ではない。それを本当の兄と誤解していたのが原因だったようで、誤解が解けてからはスムーズに録音が運びました」
カヤといえば、公開直後に論争が起こった。アシタカが村を去るとき、カヤは愛する彼に小刀をお守り代わりに渡す。しかし、その後、アシタカはその大切な小刀をもののけ姫にやってしまう。あれはカヤに対する裏切りではないか、と。
「宮崎監督がおっしゃったのは、村を去るとき、アシタカが髷(まげ)を切るシーンがあって、それはアシタカが村と永遠に決別するという意志の表れだ、と。もし少しでも村に帰る可能性があったとしたら、彼は絶対に小刀をあげたりはしない。
このように、台本に書かれていないことや監督の思いが、非常にたくさんあって、現場で監督自身がその都度語ってくれました。僕は、台本にはあまり書き込みをしないほうですが、『もののけ』の台本は多いかもしれないですね」
「“もののけ姫”が洋服になった」“アシタカ”プリントのベストほか、スタジオジブリとの使えるコラボ作
放送中、スタジオジブリのTwitter公式アカウントが、ファンらから寄せられた作品や登場するキャラクターにまつわる質問に次々に答える、知られざる作品の裏話も明かされました。
【篠笛 ライアー】ジブリ映画もののけ姫 アシタカせっ記The legend of Ashitaka/Studio Ghibli
ジブリ作品には、タイトルに“の”の字が入っていることがヒットの秘訣という「のの法則」があるが、まさにその通りになった。
「ジブリの魅力はたくさんありますが、ヒロインの魅力に負う部分も大きい。ナウシカにしても、にしても、あるいは『もののけ』に登場する女性たち、もちろん他の作品の女性たちも、みんな強い。強い女性なんていうと、男性化した女性と取られがちかもしれませんが、そうではなくて、女性ならではの強さを持っています。凛としたたたずまいや、護るべきものに対して真摯(しんし)に向き合う姿勢と言い換えてもいいかもしれない。