【為替】2025年の米ドル/円を予想する | 吉田恒の為替デイリー


2025年、この奇しくも戦後80年の節目の年に、日本と世界が新時代に突入する――。ダイヤモンド編集部の総力と国内外の超一流の専門家たちの英知を結集させる、超人気企画が「総予測」だ。経済や景気、企業のみならず、トランプ・リスクに揺れる国際関係に政局、社会、スポーツまであらゆる分野を完全網羅し、今までの常識が通用しない時代に打ち勝つ「答え」をお届けする。


2025年、この奇しくも戦後80年の節目の年に、日本と世界が新時代に突入する――。ダイヤモンド編集部の総力と国内外の超一流の専門家たちの英知を結集させる、超人気企画が「総予測」だ。経済や景気、企業のみならず、トランプ・リスクに揺れる国際関係に政局、社会、スポーツまであらゆる分野を完全網羅し、今までの常識が通用しない時代に打ち勝つ「答え」をお届けする。

2024年に歴史的な円安水準を付けた為替相場。25年はどのような展望になるのか、為替ストラテジスト7人にアンケートを実施した。特集の本稿では、円の対ドル・対ユーロ相場の見通しを解説する。為替相場に大きな影響を与えるのが、トランプ次期米政権の政策動向だ。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

裏切り続ける円、25年こそ反発とストラテジスト予想-金利差縮小

2024年の米ドル/円は過去2年の高値を大きく更新、7月に161円まで上昇したが、その後は9月にかけて139円まで急落した。最大値幅は、139~161円と20円余りだが、1月から7月にかけて140→161円、そして7月から9月にかけて161→139円と20円程度の値幅を往復したわけで、累計すると40円を越えるレンジにおける大荒れの展開になったと言ってよいのではないか(図表1参照)。

2025年、この奇しくも戦後80年の節目の年に、日本と世界が新時代に突入する――。ダイヤモンド編集部の総力と国内外の超一流の専門家たちの英知を結集させる、超人気企画が「総予測」だ。経済や景気、企業のみならず、トランプ・リスクに揺れる国際関係に政局、社会、スポーツまであらゆる分野を完全網羅し、今までの常識が通用しない時代に打ち勝つ「答え」をお届けする。

2025年の円の対ドルレートの動向を読み解く上で欠かせないのが、トランプ次期米政権の政策だ。

2024年の米ドル/円の値動きに52週MA(移動平均線)を重ねて見ると、9月にかけて139円まで急落したところで、52週MAを大きく、長く割れるところとなった。その後11月の米大統領選挙にかけて52週MAを上回ったものの、これまでのところ1ヶ月半程度で再び52週MA以下に戻る動きとなっている(図表2参照)。


ドル円相場、プロの予想割れる 2025年は138円から160円まで

2025年、この奇しくも戦後80年の節目の年に、日本と世界が新時代に突入する――。ダイヤモンド編集部の総力と国内外の超一流の専門家たちの英知を結集させる、超人気企画が「総予測」だ。経済や景気、企業のみならず、トランプ・リスクに揺れる国際関係に政局、社会、スポーツまであらゆる分野を完全網羅し、今までの常識が通用しない時代に打ち勝つ「答え」をお届けする。

2025年の為替相場展望 | 今週の為替相場予想(テクニカル分析)

このようなプライス・パターンは、経験的には米ドル高・円安トレンドが7月の161円で終了し、複数年続く米ドル安・円高トレンドに転換した可能性が高いことを示唆している。そうであれば、2025年の米ドル/円は、基本的には上がっても52週MA(11月末時点で150.5円)を大きく越えられず、一段の下落に向かう可能性が高いと考えられる。

「想定為替レート」 平均は1ドル=143.5円 3期連続で最安値を更新

以下では、需給分析の要となる経常収支を中心に2025年のイメージを示す。経常収支は資源価格、為替、内外景気格差、地政学リスクなど、多様な材料が集約されるため精緻な予想が困難だが、ラフなイメージでも把握しておくことに価値はある。

【尾河眞樹氏・トランプ2.0と2025年の為替相場】SFGI ..

ただ気になるのが、2025年から始まる米トランプ政権の影響だろう。トランプ氏の経済政策は、大型減税や関税引き上げなど金利上昇をもたらす可能性が高いと見られている。米金利が上昇するにもかかわらず、2025年は継続的に米ドル/円が下落へ向かうことになるだろうか。

2025年のFX市場の見通しは? ユーロに弱さ 円高急進の可能性も

2025年の1年間を通して12月FOMC(米連邦公開市場委員会)で示されたドットプロットでは米国が0.5%の利下げ見通しと大きく上方修正されました。一方で、日銀会合はハト派な内容となり春闘後に0.25%の利上げが行われる程度という見方がコンセンサスとなってきました。つまり日米金利差は今後1年かけて0.75%しか縮小しないという見方が固まりつつあり、このことが現在の米ドル買い材料の最大の要因になっていると言えます。

ドル円 160円突破AIは今後のドル円相場をどう予測するのか

「実需の円売り」が影を潜める中、日米の金利はどう動くか。2025年の為替相場を展望する後編。

ドル円は 152 円手前まで上昇。1 月 1 日に発生した能登半島地震の影響で、日銀が復興支援のため

2017~2020年のトランプ政権1期目では、基本的な経済政策は今回と変わらなかったものの、米ドル高・円安とはならなかった。トランプ氏が2016年11月の大統領選挙で勝利すると米ドル/円は急騰し、「トランプ・ラリー」と呼ばれたが、ここで記録した118円という高値は、結局その後のトランプ政権の4年間で更新することはなかった(図表3参照)。では、それはなぜだったのか。

日本経済総予測2025:為替の専門家に聞くドル・円相場の見通し

トランプ政権1期目で米ドル高・円安とならなかったのは、政権開始後はしばらく米金利低下局面が続いたこと、そしてその後、大型減税の議会成立を受けて米金利が上昇すると、今度はそれに耐えられず株価が急落と、トランプ氏の経済政策は必ずしも米金利や米国株を通じて米ドル高をもたらすことにならなかったためだ。

2025年の「ドル円相場」見通し【解説:三井住友DSアセット ..

2025年の円相場見通しのポイントに関し、言及したい論点は多岐にわたるが、基本的な考え方は、需給と金利の2点に分けて整理すべきである。まず前編では従前から本コラムでも重視している需給に絞って議論したい。

マーケット予想 円売り優勢で再び1ドル=160円視野に 唐鎌大輔

すでに述べたように、トランプ政権1期目においては、正式に政権がスタートする前、「トランプ・ラリー」で記録した118円が結果的に高値となった。これは5年MAを13%程度上回るものだった。一方で、今回の大統領選挙でのトランプ氏勝利後の米ドル/円の高値は、これまでのところ156円で、5年MAを20%程度と大きく上回っていた(図表4参照)。

お話すること○米国マクロ○米国株:AI先導○米国株:景気・バリュー・中小型 曇天○米金利:上下両リスクでも…○ドル円:上下両リスクでも…

また1月20日にトランプ氏が大統領に就任し早い段階で公約の実現に動くと見られます。法人減税は米企業にとって好材料であり、そのことが海外の投資家から米企業への株式投資に動く材料となり、米株高は米ドル高の材料となります。しかし、日米金利差縮小傾向の鈍化も米国株高も既に織り込まれており、今後は2021年1月から4年続いた米ドル高の動きを止める材料探しに目が向く可能性が高いと考えています。

FXに長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケットを予想する番組「外為マーケットビュー」。

2022年から2024年にかけて為替の「需給面」への注目が高まった。経常収支の「キャッシュフロー」(実際の円買い)を試算し2025年の為替相場を展望する。

【2025年のFX予想】米ドル/円は145~165円程度のレ ンジの中で

現在の米ドル/円は、名目水準も5年MAとの関係でも、トランプ政権1期目よりかなり高い水準にある。その意味では、政権1期目ですらなかった米ドル高・円安が起こる可能性は、今回もやはり低いのではないか。