ドライバーは 4モデル展開 コブラ新「DSアダプト」シリーズ詳細
90年代のコブラといえば、1Wの名手であるグレッグ・ノーマンがあまりに有名。また、ドラコン界でもジェイソン・ズーバックが5度の世界一になっていた
90年代のコブラと言えば、“シャーク”ことグレッグ・ノーマンがあまりに有名。米ツアー屈指のロングヒッターかつ、曲げずに打つ1Wの名手だが、彼の高速スイングを支えたのもクラウンのくぼみが特徴的なエアロシェイプのドライバーが為せる技。進藤がPGAツアーにいた頃は、仲良しのリッキー・ファウラーが看板選手だったが、「コブラと言えばロングヒッターが選ぶブランド」という進藤の印象を西川氏が補足する。
「90年後半から2000年代はヘッドの大型化の歴史ですが、当時ドラコン選手として世界を席巻したジェイソン・ズーバックの活躍もコブラの1Wが支えました。04年発売でカーボン複合のKING Cobra COMP414を例に、フェース全体を9点のどこに当たっても初速が出せるという、現代のメーカーが盛んに謳う“広域反発”も当時から追求していました。今回のAEROJET LSの開発にも、世界一飛ばすドラコン選手、カイル・バークシャーの意見も役立っていて、ヘッドスピードを上げるため、空力を限界まで追求しています」
そう、コブラの開発は創業時から革新的であり、現在最も注力している「スピード」は、創業時からブレずに続いているテーマだ。進藤は「そういえばアマ時代のタイガーが1990年代にKING Cobraドライバーを使ってた」ことや、腕を磨いた「90年代に同級生も使ってた」と回想し「たしかにスピード追求の歴史ですね」と頷く。西川氏は「創業わずか6年で1979年当時では画期的な46インチのグラファイトシャフトを採用した『Long Tom』を発売しています」と紹介を続ける。
コブラ ダークスピードご来店!! | MATA打太郎ゴルフのブログ
50周年のメモリアルイヤーに登場した、空力を徹底追及した『AEROJET』シリーズ。今年アンバサダーに就任したツアーキャディの進藤大典は、コブラの歴史をより知るためにある施設を訪れた。同社専用ブースが全国初設置されたPGA TOUR SUPERSTORE 伊勢崎店である。「最新作の『AEROJET』が最高なことは体感済みですが、今日はコブラの歴史を紐解きたいと思います」と進藤。
感銘を受けた『AEROJET LS』ドライバーへ繋がるコブラの歴史を濱中店長と共にプーマジャパン㈱西川伸一郎氏から聞いていく。まず、「創業者はオーストラリア人で、自身もアマチュアチャンピオンであった、トーマス・クロウ氏がクラブメーカーを設立して【Cobra GOLF】と名付け、創業2年目には、ユーティリティの元祖的なクラブ『BAFFLER』を発表した」と話す西川氏。
“スピード”と同時にコブラが創業時から追求するのが“寛容性”だ。創業者が当初から「アマチュア向けのオーバーサイズのやさしいアイアンを作りたかった」ことから分かる通り、76年のバフラーも画期的なやさしさで一躍有名に。“寛容性”を徹底追求してきた歴史を振り返る西川氏は「例えば、99年当時は300cc以下のサイズが当たり前だったところ、Cobraは230ccの『Gravity Back』ドライバーを発売し、小ぶりなヘッドの利点の操作性の良さと、ヘッド後方にウェイトを配置して高慣性モーメントを追求していたんです」と明かす。
「えっ、24年前に高MOI?」と驚く進藤。西川氏は「当時の他社1WのMOIが2,000くらいのところ、300ccのモデルで3,200くらいまで出てました」と応じ、後の07年の異型1W時代のL4Vを紹介。「Lはリミット(限界)の意味で、4つの限界値に挑戦したアベレージ向け1Wで、MOIは5,000を余裕で超えてます」と手渡す。「うわっ、大きい!」と構えて驚く進藤だが「これがAEROJETやAEROJET MAXのやさしい最新作に繋がっているのか…」と納得。
コブラの今作のフェアウェイウッドにおけるオプションは、「DSアダプトLS」、「DSアダプトX」、「DSアダプトマックス」の3種類となっている。各モデルの特徴は、上記のドライバーシリーズと同様である。
ドライバー以外にも、革新的なテクノロジーを持つ“名器”でいっぱい。「コブラは確実に他のメーカーより何年も先のテクノロジー開発をしてることが分かりました」(進藤)
コブラ×プーマゴルフから、フォージド、新アイアンの発売開始!です。 コブラ AMP フォージド アイアン
新ギアのリリース時期が到来し、コブラゴルフからは最新モデルのドライバー、フェアウェイウッド、アイアンが発表された。今回の目玉である「フューチャーフィット33ホーゼル」を採用した「DSアダプト」シリーズは、カスタマイズのレベルを新たな境地へと押し上げた。
【コブラ2023年モデル】 『エアロジェット(ドライバー ..
COBRA PUMA Golfの契約アスリートである、リッキーファウラーが、PGAツアーで使用する、軟鉄鍛造ツアーキャビティアイアンのブラックエディション。構えやすいクラシカルなヘッド形状に、ミスヒットに強い寛容性もあわせもち、5回打ち鍛造プロセスにより最高のフィーリングを提供します。
コブラ COBRA 912600-1 キング F6 ドライバー
“寛容性” が高いのは1Wだけではなく、アイアンも創業時から革新的でユニーク。90年のものはネックが盛り上がっているが、西川氏によれば「ネックに肉盛りをすることで、小ぶりなアイアンでも軸周りの慣性モーメントを高めてミスに強くなってます」。また、92年発売で94年には全米でベストセラーを記録したのがKING Oversizeアイアンで、「当時はここまで大きくやさしいキャビティも少なかった」とのこと。
進藤は「そんな時代から!?」と先見性にも驚きつつ「そういえば、契約フリーのジャスティン・ローズ選手がコブラのKINGシリーズのアイアンで勝ったり、原英莉花プロもKING CBを使ってましたよね。たしかにドライバーだけじゃなく、アイアンも実は名器揃いなんだよな~」。同社のワンレングスアイアンや、全米No.1ヒットを記録したバフラーDWSのUT、開いても刃が浮かないトラスティラスティウェッジなど、ユニークで革新的な名器の歴史にも目を輝かせる。
2022年度のNewモデルの検証コブラゴルフ社のNewモデルコブラLTDxLS(コブラ ..
An internal 3D-printed lattice structure allows weight redistribution to maintain the highest MOI within the putter head for more consistent and predictable rolls on every strike. Precision shaping of the stainless steel MIM frame allows for exact weight positioning and lower CG, delivering unmatched stability and performance.
コブラゴルフ/KING/KING F8+ ドライバーの口コミ評価一覧
コブラの歴史を知り、上から下までAEROJETシリーズを気に入った進藤だが、最後に悲しいお知らせが待っていた。PGA TOUR SUPERSTORE 伊勢崎店の濱中店長が手にするゼビオグループで取り扱う、Cobra GOLF創業50周年を記念した限定モデル「50周年記念モデル」を見つけてしまったのだ。「ナニコレ、めちゃくちゃカッコイイ。ノーマルのAEROJETもカッコイイのにこんなの見てしまったら……。これ、持って帰っていいですか?」。性能だけでなく、所有感満点の特別仕様に一目惚れした進藤。
濱中店長は「これはかなり小数限定のレアものなので、ダメです!詳しくは、ホームページを見てほしいのですが、ヘッドカバーからクラブデザインの細部に至るまで、50周年を記念して創業当時のロゴを使うなど、極上のデザインが施されています」とのこと。気になる人は、だけでなく、ヴィクトリアゴルフ、ゴルフパートナーと、コブラ取り扱い店に問い合わせてみてほしい。
撮影/山代厚男、GettImages
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