AC『コブラ』、663馬力V8スーパーチャージャー搭載で復活…英国で発表


3年後、問題が発生した。ブリストルは年代物の6気筒エンジンを廃止してしまい、代わりとなる英国のユニットも期待外れだった。解決策は意外なものだった。米国テキサス州のレーサー、キャロル・シェルビー氏とデトロイト・フォードの大排気量V8である。こうしてコブラが誕生した。


1970年代に倒産した英国の自動車メーカー・ACカーズが、米国人レーサーのキャロル・シェルビーと合作したのが「ACコブラ」。今回紹介するのは、そのレプリカ車キットとして高名なAKスポーツカーズの「AK427」シリーズの最新製品「Generation III “Supa Lite” Body/Chassis」。ただし、年間に5台しか生産されないという同社工場で組み立てられた「ファクトリービルド」版だ。

「コブラ」は、少々異色の経歴を持つクルマだ。元々は、1900年代初頭に誕生した英国最古の自動車メーカーのひとつとされるACカーズが、1953年にベースとなる「ACエース」を開発したところから物語は始まる。

AC『コブラ』復活へ、663馬力V8搭載のマッスルスポーツカー…写真を公開

最上位グレードはスーパーチャージャーで過給され、最大出力663ps、最大トルク79.5kgmを獲得する。トランスミッションは、6速MTまたはパドルシフト付きの10速AT。カーボン複合素材製のボディなどにより、車両重量は1450kg以下に抑えられ、0~100km/h加速3.4秒のパフォーマンスを実現している。

その「ACエース」の性能に惚れた、ル・マン24時間レースの勝利経験もある米国人レーサーのキャロル・シェルビーがACカーズと契約。シェルビーが調達したフォード製V8エンジンを搭載することで、「コブラ」は誕生したのである。このオリジナルは、「ACコブラ」という。そして、60~70年代初頭の欧米のモータースポーツで大活躍した。

ACカーズの最新作となるのが、コブラGTロードスターだ。軽量設計のアルミ製スペースフレームシャシーには、フォードモーター製の5.0リットルV型8気筒ガソリンエンジン「コヨーテ」を搭載。スーパーチャージャーで過給され、最大出力663ps、最大トルク79.5kgmを発生する。トランスミッションは、6速MTまたは10速AT。車両重量は1400kgに抑えられ、0~100km/h加速3.4秒、最高速278km/hの性能を可能にしている。

1962年に登場した伝説的なスポーツカー「コブラ」の開発経緯と、その権利を巡る “AC vs シェルビー” の熾烈な争いを振り返る。素晴らしいクルマであるがゆえに、今でも訴訟を引き起こす1台だ。


AC『コブラ』復活へ、663馬力V8搭載のマッスルスポーツカー…写真を公開

ACカーズは1901年、英国に設立された老舗スポーツカーメーカー。ACの名前を広めたのが、1960年代に一世を風靡した『シェルビーACコブラ』だ。レーシングチーム、シェルビーアメリカン代表のキャロル・シェルビー氏が、ACカーズの高い技術力に着目。さらにフォードモーターがACカーズに、フォード『マスタング』用のV8エンジンを供給する話がまとまり、マッスルスポーツカーのACコブラが誕生した。

AC『コブラ』2023年春に復活へ…663馬力V8搭載のマッスルスポーツカー

ACカーズは1901年、英国に設立された老舗スポーツカーメーカーだ。数々のライトウェイトスポーツカーを世に送り出してきた。ACの名前を広めたのが、1960年代に一世を風靡した『シェルビーACコブラ』だ。レーシングチーム、シェルビーアメリカン代表のキャロル・シェルビー氏が、ACカーズの高い技術力に着目。さらにフォードモーターがACカーズに、フォード『マスタング』用のV8エンジンを供給する話がまとまり、マッスルスポーツカーのACコブラが誕生した。

シェルビー・コブラ427|邪悪な走りと語り継がれるレースカーの意外な本性

ACカーズは5月24日、新型オープン2シータースポーツカーの『コブラGTロードスター』(AC Cobra GT roadster)の新たな写真と映像を公開した。

「スポーツカー コブラ」の中古車 | 中古車なら【カーセンサーnet】

フロントビュー。ACカーズが製造したオリジナルの「ACコブラ」は総数が1000台に満たなかったという。そのため、現代では程度のよい車両はオークションではなんと数億円の価格で取り引されるほどになっている。

ACカーズACコブラGTロードスターオープンカークルマスポーツカー/スーパーカーデイビッド・コンサ

ACカーズは3月2日、新型オープン2シータースポーツカー『コブラGTロードスター』(AC Cobra GT roadster)の写真を公開した。実車は4月、英国ロンドンでワールドプレミアされる予定だ。

1/25 アメリカン・スポーツカー コブラ289 クーペ | GTM Models

製造メーカーであるACカーズの倒産。「ACコブラ」もそれと共にするのかと心配されたが、そこで終わらなかった。「ACコブラ」の商標や技術資料などはオートクラフト社に譲渡され、後継車の生産が続けられることになったのである。

Bow。(ボウ)スポーツカープリント / シェルビー コブラ 427

新型ACコブラGTロードスターの英国での車両価格は28万5000ポンド(日本円で約4826万円。付加価値税込み)からと発表されています。年産は250台で、初年度の生産分はすでに予約で割り当てられています。

英国の自動車メーカー「ACカーズ」は、同社のレーシング・ヘリテージを受け継ぐスポーツカー新型「ACコブラ GTクーペ」を発表しました。

ACカーズは12月20日、新型オープン2シータースポーツカー『コブラGTロードスター』(AC Cobra GT roadster)を2023年春、英国ロンドンで初公開すると発表した。

ACカーズは1901年、英国に設立された老舗スポーツカーメーカーだ。数々のライトウェイトスポーツカーを世に送り出してきた。ACの名前を広めたのが、1960年代に一世を風靡した『シェルビーACコブラ』だ。レーシングチーム、シェルビーアメリカン代表のキャロル・シェルビー氏が、ACカーズの高い技術力に着目。さらにフォードモーターがACカーズに、フォード『マスタング』用のV8エンジンを供給する話がまとまり、マッスルスポーツカーのACコブラが誕生した。

ACカーズの最新作となるのが、コブラGTロードスターだ。軽量設計のアルミ製スペースフレームシャシーには、最大出力663ps、最大トルク79.5kgmを発生するV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。トランスミッションは、6速MTまたは10速AT。車両重量は1500kg以下に抑えられ、0〜96km/h加速3.6秒の性能を可能にしている。

なお、ACカーズは、コブラGTロードスターのティザー写真を公開している。

ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ

ただし、今回紹介している1台はまた少し異なる。「コブラ」の名も「AC」もついていないが、1980年代以降、同車を巡る新たな潮流が世界的に起きてくる中で誕生してきた1台なのである!

1/24 リアルスポーツカーシリーズ No.5 シェルビーコブラ427SC

ロードスターの伝統とスポーツカーの現代的なアプローチの両方を反映するように設計され、オーダーメイド可能なインテリアを備えています。ドライバーが運転に集中できるよう、デジタルとアナログを組み合わせた計器類を備えます。右ハンドルと左ハンドルが用意されます。

ACコブラのベース車であるACエースは、1953年に発売されたブリストル カーズ製の直列6気筒エンジンを搭載したスポーツカーでした。

ちなみにクルマなどの工業製品にも、そのデザインに関しても登録がされていれば「意匠権」が存在し、日本ではその存続期間が現在は20年間となっている(2007年3月末までは15年間だった)。要は、届け出から存続期間が過ぎた古いクルマであれば、レプリカの製造や販売は法的に問題ないということである。ただし、商標はまた別なので、「コブラ」の名はシェルビーしか使えない。

ACコブラ · 究極のスポーツカーは究極に不便…でもそれがいい!!

創業の地に近い、ロンドン「トッテナム ホットスパースタジアム」で世界初公開された新型ACコブラGTロードスターは、当時のACコブラを現代のデザインに再デザイン。モダンな個性を保ちながら最新の素材やテクノロジーを備えていると言います。

AC コブラ 427 サニー ヒストリック スポーツカー コレクション

今回紹介した1台も、そうした「ACコブラ」のレプリカの1台。意匠権がなくなった1980年代からレプリカ製作が世界的に行われるようになり、その時代から取り組んでいるのが、英国のキットメーカーのAK スポーツカーズだ。ちなみに日本では法的に認められていないが、英国では一個人がキットから自動車を組み立て、車検を通して一般道を走らせることが可能だ。