医療用医薬品 : ジスロマック (ジスロマック細粒小児用10%)
重度の下痢や腹痛が続く場合、偽膜性大腸炎の疑いがあるため、すぐに病院を受診するよう患者さんに伝えることが欠かせません。
莢膜の多くは多糖類で構成されていて、タンパク質同様、抗原性を持ちます。抗原として認識されますので、生体はこれに対して抗体を作ります。これが莢膜抗原です。
細菌の表面の抗原は細胞抗原と呼ばれ、別の抗原性をもちます。しかし細菌が莢膜で覆われていると莢膜に対する抗体のみが産生され、細胞が露出していないため通常の状態では細胞抗原は産生されません。
同じ細菌の莢膜抗原による分類を血清型 (serotype) と言います。
アジスロマイシン水和物を服用する際、最もよく見られる副作用は胃腸の不具合です。多くの患者が軽い、あるいは中程度の胃腸トラブルを経験し、具体的には吐き気、嘔吐、お腹の痛み、下痢などの症状が出ます。
咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、中耳炎。 · 用法・用量(添付文書全文)
肺炎球菌は、細菌の表面に莢膜(きょうまく)と呼ばれる多糖体からなる構造を持ち、現在90種類以上分類されています。
QT間隔を延ばす他の薬と一緒に使うのは避けるべきで、どうしても必要な場合は心電図を見ながら慎重に使用します。
母体から胎盤を通過して胎児に送られる免疫グロブリンで最も多いIgG抗体のうち、IgG2は肺炎球菌の感染を防御する働きがあります。
新生児期は、母親からこのIgG抗体(IgG2)をもらっていますので肺炎球菌の感染症にかかりにくい状態です。しかし、IgG2は生後数ヶ月で極端に減少するため、小児は乳幼児期にこの肺炎や髄膜炎を起こす肺炎球菌に感染しやすくなります。そのため、この時期に肺炎球菌ワクチンを接種する必要性が高くなります。
細菌が莢膜で覆われていると宿主の免疫機構から逃れやすくなります。
これは、細菌が莢膜のために白血球やマクロファージから異物として認識されにくくなり、細菌表面に補体が付着しにくいため、免疫応答が起こりにくいためと言われています。
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ある医師の臨床経験で特に印象深いのは、重度の市中肺炎で入院した高齢患者のケースです。
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中耳炎以外に、肺炎、敗血症、髄膜炎などを起こす細菌で、強毒性をもった細菌です。
乳幼児などでは鼻腔や上咽頭にも常在菌として存在しています。小児では、難治性の急性中耳炎から重症化して肺炎を起こすこともあります。
咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、中耳炎
肺炎球菌に対する治療薬は、急性中耳炎などの局所感染症に対しては、ペニシリン系抗菌薬が第一選択になります。セフェム系抗菌薬も使用されます。
しかし近年、ペニシリン系抗菌薬に対する薬剤耐性肺炎球菌(ペニシリン耐性肺炎球菌 PRSP)の増加が問題になっています。
まずジスロマックから,この薬の乱用によってマイコプラズマの耐性菌が ..
少し専門的になりましたが、急性中耳炎を起こす代表的な3つの細菌に話を戻します。
例えば、喉の急性細菌性咽頭炎(ほとんど溶連菌が原因)と急性細菌性中耳炎(主に ..
PRSPは、1967年ごろオーストラリアで無γグロブリン血症の患者さんから報告されたのを初めに、1970年代後半にアメリカ、スペイン、フランス、ドイツなどから、1980年代には南米、アジア諸国からも分離され、現在世界中で問題となっている薬剤耐性菌です。ペニシリンに対する耐性度によって、ペニシリン低感受性菌(PISP)とペニシリン耐性菌(PRSP)に区別されます。
現在、分離された肺炎球菌の30-50%がPRSP + PISPと判定されるのが一般的になっています。
ジスロマックは1クールでも効果あるといわれていますが、場合によっては追加で ..
治療効果のモニタリングと副作用の観察を丁寧に行い、各患者に最適な治療期間を決定することが重要です。
市中発症肺炎、中耳炎、溶連菌の第一選択薬。高用量で使用することにより
これらの患者群では感染の遷延や再燃のリスクが高いため、慎重な経過観察と柔軟な治療期間の調整が求められます。
前回、急性中耳炎について書きましたが、原因となる菌は同じものが ..
耐性菌の出現は、その患者さんの治療効果を下げるだけでなく、社会全体の健康にとっても大きな問題となる可能性があります。
中耳炎、内耳炎の原因ともなる病気です。 原因としては、細菌、ダニ寄生、外傷や ..
免疫機能が低下している患者や高齢者では、標準的な治療期間より長めの投与が必要となります。
また、中耳炎、肺炎、関節炎、骨髄炎、髄膜炎を起こすこともあります ..
すぐに薬の使用をやめ、電解質のバランスを整えることで大事には至りませんでしたが、リスクの高い患者さんに使う時は、心臓への副作用を細かくチェックすることの重要性を改めて強く感じました。
咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、中耳炎。
小児への投与では、体重に応じた適切な用量設定が効果的な治療を行う上で欠かせません。
発疹が出現することもありますし、中耳炎が合併することもあります。その他にも稀ですが様々な合併症が起こる可能性があります。 【治療】
上気道感染症では3日間の投与で十分な効果を示すことが多いものの、肺炎など重篤な感染症では5日間の投与を行い、確実な治療効果を追求します。
鼓膜に穴が開いて、そのまま閉鎖しない中耳炎を慢性中耳炎といいます。 ..
アジスロマイシンが思うような効果を示さない場合、同じマクロライド系に属する別の抗菌薬に切り替えることを考えます。
治療はマクロライド系抗生剤(エリスロマイシン、クラリスやクラリシッド、ジスロマックなど)が有効です。 ..
皮膚軟部組織感染症に対しても、通常は3日間の投与で効果が現れますが、症状の改善が芳しくない場合は5日間まで延長を検討し、完全な治癒を目指します。