為替政策 円安誘導--1ドル170円でデフレ除去 技術的にも問題なし
金利差からかい離して160円を超える米ドル高・円安を正当化してきた大きな要因は、絶対的に大幅な金利差を拠り所とした投機筋の米ドル買い・円売りの可能性があった。この関係を前提にした場合、米ドル高・円安が170円に達するためには、CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円売り越し(米ドル買い越し)は、過去最高を大きく更新し30万枚近くまで拡大する必要があるという見通しになる(図表5参照)。では、それは実現可能なのか。
:まさにそこなんです。実際は「円安時代の円高局面」なのですが、短期的な予想ばかり重視する人には、こちらの主張が伝わりづらい。
止まらなくなった円安に対して、メディアは日本の凋落の結果なのだと嘆き、そして為替市場では160円は通過点に過ぎず、170円や180円の円安予想も当たり前のように語られるようになった。一般の人たちの関心は、この円安が一体あと何年続き、日本経済はどうなってしまうのかということで、円安終了への期待はほぼ消えたようになってしまった。
為替 1ドル=170円も視野に 歴史的な円安に歯止めかからず
:そうなんです。私は2003年にゴールドマン・サックスに入社して、19年まで金利のトレーダーをしていました。今は執筆や講演、メディア出演などを通して、金融や経済の本質と、個人がどうすべきかをお伝えしています。唐鎌さんの『弱い円の正体』を読ませていただいて、ぜひ一度お話ししたいと思っていたんです。
この統計では、普通は円売り越しが10万枚を超えると「行き過ぎ」懸念が強くなる。従って、過去最高の18万枚の売り越しも、極端な「行き過ぎ」、つまり「バブル」と言ってよさそうな記録だった。そんな「バブル」をさらに大きく上回る売り越し拡大、普通の「行き過ぎ」の3倍の売り越し拡大が、米ドル高・円安の170円到達には必要になりそうだ。
これをどう解釈するかは悩ましいところだ。170円まで米ドル高・円安になるということは、過去最高の「行き過ぎた米ドル高・円安」が再現するという意味の一方で、「行き過ぎ」ではあるものの、必ずしも未体験のものではなかったということだ。
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「1ドル=170円か180円で会社は破綻」…急激な為替変動が国民をパニックに陥れる「未曽有の事態」.
法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。
げ効果(ベースライン:150円)は1ドル160円で0.2%pt、170円で0.4%pt
2024年7月10日、日経平均株価は史上最高値の4万2224円2銭を記録した。その一方で、8月には過去最大の暴落幅を記録し、株価乱高下の時代に突入している。インフレ時代の今、自分の資産を守り抜いていくために私たちはどのような対策をすべきなのか。NVIDIA急成長の背景や新NISAとの向き合い方を見直しながら、日本経済の未来について考えていかなくてはならない。
円安、遠のく実質賃金増 輸入物価上昇が壁 1ドル170円なら暗雲
「日本の通貨当局にとってドル・円相場の明確なレッドラインが存在するのかどうかはなお疑わしく、160円を超える新たな高値更新が待ち受けている」とタン氏は指摘した。ブルームバーグがまとめたデータによると、1-3月(第1四半期)のドル・円相場予測のランキングで同氏はだった。
月刊 為替市場の論点 2024年4月 ~1ドル170円で実質賃金をマイナスにしてしまう可能性~-レポート発表元:明治安田総合研究所.
みずほ銀行の経済・戦略責任者ビシュヌ・バラサン氏(シンガポール在勤)は、1ドル=170円は「望ましいかと問われれば、答えはノーだ。それは可能性として排除されるかと問われれば、残念だが排除されない」と述べた。
1ドル=180円になっても新NISAを支持できるか、と問いたい
三井住友DSアセットマネジメントグローバル債券グループの国部真二リードファンドマネジャーは、通貨当局が円買い介入に踏み切れば円相場は一時的に150円を割れ込む可能性もあるが、「長期的にみれば170円を目指すことになるだろう」と予想する。
1ドル=160円を超えてきた「米ドル/円」。このまま、次の大台「170円」にも届くのでは?という声も少なくありません。
ドルに対する円下落のスピードが減速すれば、日本の当局は円が1ドル=170円まで下げても円安継続を容認する可能性があると、ステート・ストリートのストラテジスト、リー・フェリッジ氏が指摘した。
日本の当局者は当初、円相場が1ドル=150円まで下落することはないと言っていた。だがその後、150円どころか160円台まで円安が進んだ。
ドル高・が進み、4月29日には一時1ドル=160円台に乗せた。その後、154円台に急落。この4月に152円台に乗せた時から、日本の金融当局による為替介入への警戒感が強まっているが、介入に動いたのだろうか。
日銀の金融政策決定会合(4月25、26日)を前にした外国為替市場で、円の弱気ポジションが過去最高水準に膨らんでいたことが米商品先物取引委員会(CFTC)のデータで判明。CFTCのデータによると、ヘッジファンドとアセットマネジャーによる円の売り越しは4月23日時点で18万4180枚と過去最高だった前週の水準を上回り、データがさかのぼれる2006年以降で最大だった。
副総裁の元総理・前財務大臣が4月22日から訪米し、23日にトランプ前米大統領と会談。25日に帰国したが、水面下で米国の財務・為替担当者と接触し、日銀の為替介入への米国の意向などを探ったのかも知れない。
米国の市場筋では、3月中旬以降、1ドル=160円どころか170円説も台頭していた。為替ディーラーなどプロが多用するドル円チャート(ローソク足)を見ると34年ぶりの円安に日足、週足は役に立たず、月足(月間の動き)が有効で1987年以降で見ると、ドル高・円安の周期は約8年から9年で1サイクルが完了している。今回は2015年6月の125円66銭が起点で、24年4月時点で107カ月目に入り、チャート上ではそろそろ円安のピークとも思える。
ただ、米国株が上昇するなかでリスクオンの円安が強まったため、米
「ドル・円は比較的迅速に170円に到達する可能性がある」と、四半世紀にわたって円を取引してきたATFXグローバル・マーケッツのチーフアナリスト、ニック・トウィデール氏は指摘。「短期的な介入は効果がない」と述べた。
想像を超える円安!意外と近い?ドル円170円 【佐々木融氏・神田卓也】 2024/6/12 · Comments45.
三井住友DSアセットマネジメントやみずほ銀行によると、より利回りの高いドルが選好され円売りが続く中、現在の水準から約10円の円安である1ドル=170円まで下げる可能性があるという。
円高、円安とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan
中国は、すでに24年3月の全国人民代表大会(全人代)で、経済政策目標を内需から輸出に転換し、それ以降、輸出振興のために緩やかな人民元安誘導を実施していると言われている。自国産業保護を繰り返し唱えるトランプ氏が返り咲けば、1995年にクリントン大統領(当時)が採用したドル高政策を転換し、ニクソン・ショック以降ほぼ一貫して行ってきた伝統的なドル安政策に回帰して対抗する可能性が高い。このことは、米国によるドル安政策の歴史はいまだ終わっていなかったことを意味する。トランプ氏は、政権1期において自らを「関税の男(Tariff Man)」と呼んだが、政権2期においては、「通貨切り下げの男(Devaluation Man)」に改名することになるかもしれない。この場合、円相場は1ドル=115円まで上昇する公算が高い(をご参照)。
これらを比べると、1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて ..
米国によるドル安政策の歴史に本当に終止符が打たれたとすれば、円相場が適正水準である1ドル=188円を超えて円安となる可能性も皆無とはいえない。特に、極東の安全保障情勢は、ロシアによるクリミア侵攻以降の世界の分断と多極化によって、1980年代以前の米ソ冷戦時代に逆戻りしつつある。ロシアのプーチン大統領による6月の訪朝によって、ロシアと北朝鮮の関係も、61年に旧ソ連と北朝鮮が締結した事実上の「軍事同盟」に回帰した。今後、日本を取り巻く軍事情勢が著しく不安定化した場合、円相場が均衡水準を超えて、1ドル=200円以上の円安となる可能性を完全に否定することはできまい。筆者は、最近の円安の一因が日本を巡る地政学的リスクの高まりにあるとみている。
26日の外国為替市場のドル円相場は午前10時時点で1ドル=157円32銭前後と、前日午後5時時点に比べ23銭のドル高・円 ..
ここからのマーケットですが、本当に難しいんですけれども、日米のファンダメンタル格差があり過ぎる。キャピタルフライトが本格的に入り始めてもおかしくないファンダメンタルズの状況だと思います。
これを止めるにはどうしたらいいかというと、日本の金利が上がるしかない。しかし、日本の金利が上がると確実に日本は不景気になります。また、国家債務もん膨れていって、日本は立ち行かなくなる。ですから、介入すると言って為替を脅かすようにして止めるしかないんです。日米で5%の金利差が30年確定するとなったら、大挙して資本が流れてもおかしくない状況だと思います。
今はアメリカの強さが際立っております。将来、日本も追いつくとは思いますが、僕はドル円レートは本当は60円ぐらいでいいんじゃないかなとは思ってるんですが、長い間の円安と低金利に慣れてしまってるので、これが一歩でも崩れると日本は不景気になってしまうという経済になってしまっています。アメリカのファンダメンタルズが強い理由として、新しい時代にあった経済ITの時代、AIの時代にどこの国の経済が一番合っているかというと、その分野を開発する会社がもうアメリカにしかないということで、アメリカにどんどん資本が流れるわけです。
ということは、ドル円の150円っていうのはすごい円安レベルなんですけども、ここでもう釣り合ってるってことであれば、資本はドル高・円安の方向に行かざるを得ないのかなと。