ASIAN KUNG-FU GENERATION「ファン感謝祭2024」の様子。(撮影:山川哲矢)
アジカン「遥か彼方」「転がる岩、君に朝が降る」THE FIRST TAKEバージョン音源配信
「ファン感謝祭」という形式は、アジカン的には2013年のハマスタ公演以来の試みかと思います。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION「ファン感謝祭2024」の様子。(撮影:山川哲矢)
■■番組情報■■
<番組名>
M-ON! LIVE ASIAN KUNG-FU GENERATION
「ASIAN KUNG-FU GENERATION Anniversary Special Live “ファン感謝祭 2024″」
<放送日時>
2024/10/30(水)22:00~24:00
[再]2024/11/19(火) 22:00〜24:00
[再]2024/12/18(水) 24:00〜26:00
エモーショナルでポップな旋律と重厚なギターサウンドで、デビュー以降数々のヒット作品を世に輩出し続けているASIAN KUNG-FU GENERATION。2023年にメジャーデビュー20周年を迎え、今年はドラム・伊地知潔の正式加入25周年であることを記念し「ASIAN KUNG-FU GENERATION Anniversary Special Live “ファン感謝祭 2024”」を開催。MUSIC ON! TV(エムオン!)では、神奈川・横浜BUNTAIにて8/24・25の2日間にわたって開催されたこの公演から、8/25の模様をテレビ独占放送!
> > > ASIAN KUNG-FU GENERATION 横浜BUNTAIにて開催された“ファン感謝祭 2024”より、8/25公演の模様をテレビ独占放送!プレゼントキャンペーン実施中!
「代表曲を押さえずに何がファン感謝祭だ」と言わんばかりのラストの畳みかけ、ヤバかったです。
Anniversary Special Live “ファン感謝祭2024”
アンコールで後藤は自身が創立した、インディペンデントに活動するミュージシャンやアーティストに対して金銭的、技術的な支援を行うNPO法人「APPLE VINEGAR -Music Support-」を紹介し、スタジオ設立に向けてのサポートを呼びかける。そして、「この人たちがいなかったら、私の人生はなかったと言っても過言ではない」とメンバーをステージに呼び込み、“アジカンの新しい10年”にふさわしい鷹揚な新曲「MAKUAKE」をオーディエンスにプレゼント。さらに、アジカンと同じ時代を駆け抜け、日本のロックシーンの流れを変えた“戦友”である(チャットモンチー済)を迎え、「All right part2」をデュエットするこの日限りのコラボレーションも披露した。
いよいよAnniversary Special Live「ファン感謝祭」が開催されます
「いろんなことがありましたが、潔が入って25年。こういう場所に立てていることをうれしく思います。ステージの上での自分は、スーパーマンじゃないと思わされる。でも、この3人と出会って、自分の中の思ってもないところが開いていく感覚があって。本当にアジカンをやっててよかったなと思います」とメンバーを代表してこれまでの日々を振り返った後藤。だが、その眼差しはすでに未来に向けられており、「転がる岩、君に朝が降る」で彼は、これから先もアジカンが転がり続けることを示唆するように「僕らはきっとこの先も 心絡まって ローリング ローリング」というフレーズに力を込めた。
アジカンのファン感謝祭で結成28年目の「MAKUAKE」を見た
「意外とカッコよかった」と後藤なりの賛辞が3人に贈られたところで、サポートメンバーのAchico(Cho / )とGeorge(Key / )がバンドに合流。そして「最初はチャラチャラしているやつだと思ってたけど、彼がアジカンにもたらしてくれた音楽的な進化は素晴らしいものだと思っています」という言葉を機に、伊地知にスポットライトが落ちる。まばゆい光を一身に浴びた伊地知は華麗なドラムソロで観客を唸らせ、トリッキーなリズムが象徴的な「ブルートレイン」へつなげる。6人のミュージシャンたちが放つ音が有機的に絡み合う「十二進法の夕景」、Georgeの奏でるシンフォニックな音色が祝祭的なムードを醸し出す「迷子犬と雨のビート」など、成熟したバンドサウンドがたっぷり響いた後半戦だったが、「Re:Re:」のイントロが鳴った瞬間に横浜BUNTAIの時は2000年代へと逆戻り。ビジョンにはかつてのアジカンのアーティスト写真が走馬灯のように投影され、過去と現在のアジカンがオーバーラップしていく。そこから「リライト」になだれ込むと、会場の熱気は爆ぜるように上昇。プリミティブな演奏と後藤の感情をむき出しにした叫びにも似た歌に合わせて、盛大なシンガロングが巻き起こり、強固な一体感が横浜BUNTAIを包み込んでいく。
Playlist · 2024.8.25 アジカンファン感謝祭2024 · 27 items · 76 saves.
後藤のソロコーナーが終わると、今度は喜多と山田の2人によるデュオCosmostudioのコーナーへ。ここでは、喜多が「ウェザーリポート」で持ち前のハイトーンボイスを伸びやかに響かせ、山田が「冷蔵庫のろくでもないジョーク」で端正な歌声で観客の耳を潤す。なお「冷蔵庫のろくでもないジョーク」では、伊地知も加わり「ファン感謝祭」ならではの貴重なセッションが展開された。
映像作品集9~10巻 デビュー10周年記念ライブ 2013.9.14 ファン感謝祭 ~ 2013.9.15 オールスター感謝祭
20代中盤のメンバーが橋の上で踊るMVを背に披露された「君という花」を区切りに、喜多、山田、伊地知が退場し、後藤は土手を模した細長いステージに向かう。階段を登り切った後藤はスタッフからアコースティックギターを受け取ると、開口一番に「最初に断っておきますが、1人で歌いたいと言ったわけじゃないですよ」とエクスキューズ。自分がいるステージが土手をイメージしたものであることを説明してから、「ソラニン」を穏やかに弾き語り始めた。「ソラニン」は2013年に横浜BUNTAIにほど近い横浜スタジアムで行われた「ファン感謝祭」の投票企画で1位を獲得した楽曲。浅野いにおのマンガを原作とした同名映画の主題歌として、浅野が作中に書いた詞にメロディを付ける形で誕生したエピソードを持つ。後藤は「詞を褒められるんだけど、俺が書いた詞じゃないんだよね」と笑いながらも、歌詞の言葉1つひとつを愛おしそうに歌い上げた。
ASIAN KUNG-FU GENERATION デビュー10周年記念ライブ「ファン感謝祭」@横浜スタジアム
「今日は『ファン感謝祭』ということで、リクエストしてくれたトップ10は全部やります。自分らしく楽しんでください。では、リクエスト1位の曲を……」という後藤の言葉に続いたのは、1stアルバム「君繋ファイブエム」より「夏の日、残像」。8月下旬、まだ暑さの残るこの日にはうってつけとしか言いようのないロックチューンが、4人の演奏シーンと夕景をシンクロさせながらパフォーマンスされ、観客のノスタルジーを誘う。その後もメンバーは、「ワールドアパート」「君という花」といった多くのリスナーの心をとらえたシングル曲だけでなく、「バタフライ」「路地裏のうさぎ」といったレア曲も惜しみなくパフォーマンスして、何度となく客席に歓声を巻き起こす。「ファン感謝祭」というタイトルに違わぬ選曲にオーディエンスが歓喜する一方で、後藤は「皆さんの顔がほころんで、待ってました感があるのはうれしいんだけど、俺の喉だけがうれしくない……」と、体の力を振り絞るような歌唱方法を求められる初期曲にぼやき節。しかし、「私の喉を苦しめる選曲が続きますんで、ところどころで手を合わせて、楽しんでください」と柔らかい口調で語りかけた。
Anniversary Special Live ファン感謝祭2024
「ファン感謝祭2024」の始まりを飾ったのはメジャーデビュー作「崩壊アンプリファー」の1曲目である「遥か彼方」。今年7月リリースのシングルコレクション「Single Collection」に2024年バージョンが収録されているこの曲は、テレビアニメ「NARUTO -ナルト-」のオープニングテーマであり、海外公演でも大合唱を巻き起こすASIAN KUNG-FU GENERATIONの代表曲だ。かつては若さゆえの焦燥と青臭さをはらんでいたこの曲だが、20年の歳月を経て再現されたサウンドは骨太さと包容力をたたえ、メンバーが25年の間に重ねてきた絆をも感じさせるものに。後藤のシャウトがさく裂する大サビの直前に客席が一瞬明るくなると、ステージを囲む形で設置された客席には笑顔が広がっていた。インディーズ時代の人気曲「羅針盤」ではビジョンに「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のロゴが浮かび、映画のオープニングさながらのスペクタクルな演出がオーディエンスの高揚感を煽った。
アジカンのデビュー20周年、そしてドラマーの伊地知潔の加入25周年を祝うリクエストライブ<ファン感謝祭2024>。 ..
横浜BUNTAIの設備の1つであるワイドビジョンに「君という花」のミュージックビデオに登場する4棟の集合住宅が等間隔で並び、その下には緑が茂るステージが。木々の間にはドラムやアンプが横一列に設置され、主役であるアジカンの到着を観客同様に待っていた。いつしかビジョンに映し出されていた映像が海岸沿いの風景に切り替わり、ライブの始まりを察した5000人の観客はメンバーを迎えるべく総立ちに。そして2つのアニバーサリーを祝うような温かい拍手で、ステージに足を踏み入れた後藤正文(Vo, G)、喜多建介(G, Vo)、山田貴洋 (B, Vo)、伊地知潔(Dr)を歓迎した。
9月14日の公演は<ファン感謝祭>と題してファンからリクエストをつのった楽曲を ..
横浜BUNTAIがある横浜はアジカン誕生の地であり、節目のたびにライブが行われているホームともいえる地。2日間にわたった「ファン感謝祭2024」のセットリストはファン投票をもとに、代表曲から隠れた名曲まで全27曲からなる大盤振る舞いの内容に。各地から足を運んだ5000人とライブの生配信を見守るファンは、自身の思い出や記憶をアジカンの楽曲に重ね合わせながら、1曲1曲を味わい尽くした。このレポートでは25日公演の模様を紹介する。